現在、人気急上昇中のボルダリング。
ダイエット目的で始める方も多く、ボルダリングでダイエットしたい人の最初の疑問はこちら。

ボルダリングってダイエットになるの?



どう登ったら痩せる?
ジムで働いているとよ~く聞かれます。
この記事を読み終える頃には、ボルダリングはダイエットに向いている理由がわかります!
- ジムに通っているお客様の声
- ボルダリングは痩せる理由
- 痩せ方
これらを、ダイエットに成功したことも失敗したこともある僕が、詳しく説明していきますね。
痩せる理由が早く知りたい!という方はこちら
痩せる方法が早く知りたい!という方はこちら


この記事を書いた人
- ぶちょー(クライミング飛鳥店長)
-
15歳からクライミングをはじめ、現在27歳。
趣味は読書やカメラ。
【登ってきた主な課題】
最高RP 四段 5.13a フルチャージ(四段) MidnightLightning(V8)などなど -
前職の夜勤のストレスで体重増加。体がぷよぷよに。
→無計画ダイエットのせいでやせ細り、筋肉まで無くし力を失う。
→食事を学び、最高グレード四段達成。
ボルダリングはダイエットになるのか?


結論から言ってしまうと、ボルダリングで短期的なダイエットは難しいです。
「なんだ痩せないのかよ」と思った方、まだ記事閉じないでください。
ダイエットになっている方もいます!
ボルダリングでダイエットできない人は、まだ痩せたくなるマインドを持てていない方や痩せる方法を知らないだけです。
ボルダリングを長期間続けている方たちは、痩せている方が多いですよね。
- 痩せなければ登れないマインドを持っている
- 筋肉がついて代謝が上がっている
- 楽しみながら運動できている
これらをもっと深堀りしていきます。
まずは、お客様の声と初心者の方のダイエット方法を紹介します。
ボルダリングで痩せた?お客さんの声


ジムに来てくださっているお客さんの中には



ボルダリングはじめてから10㎏痩せた!



最近、体重減ってきたんだよね〜!
と、報告してくれる方がいる一方で



全然痩せないよ…



むしろ体重増えている…
と報告されることもあります。
この違いは僕が考えうる範囲で、後ほどご説明しますね。
しかし、ジム店員である僕が見る限り、ボルダリングを始めてから痩せた方のほうが、圧倒的に多いので安心してください!!
まず言いたいことは、ボルダリングをしても簡単に痩るわけではありません。
なぜならボルダリングの消費カロリーは、皆様が思っている以上に少ないからです。
ボルダリングは痩せない理由として、基本、ずっと動いているわけではありません。
考え、登り、落ち、また考える。
これを繰り返します。
1時間ジムにいるとしても、実際に登っている時間は15分ほどではないでしょうか。
ダイエットの基本原則として「摂取カロリー<消費カロリー」にしなければ成功しません。
要は、蓄える栄養よりも使うエネルギーを多くしなければ痩せないということになります。
よってボルダリングは、どちらかというと消費カロリーの少ないスポーツと言えます。
消費カロリーを増やして痩せたいと思う方は、登っている時間をできるだけ多くしなければなりません。
しかし、初心者の頃はとくに、大量の登りこみトレーニングは不可能です。
理由は、”体力がもたない” ”怪我をしてしまう” ”指の痛みに耐えられない”などが挙げられます。
ということは、初心者の方は消費カロリーではなく、摂取カロリーを抑えなければいけません。
要は、初心者の方は運動量を増やすより、食事を考えるダイエットをするべきだということです。
そこで、”食事を抑えるダイエット”をしたい方に注意点です。
- 食事のバランスを考える
- 糖質制限は筋肉を無くす可能性大
- 極端な食事制限はしない(断食など)
- 成長期の無理なダイエットは厳禁
- 短期間で痩せようとは考えない
- 目標体重の設定はリバウンドの可能性大
これを覚えておかないと、ダイエットの失敗やリバウンドを引き起こします。
きつい言い方かもしれませんが、今まで誘惑に勝てず、少しずつ少しずーつためてきたであろう
”脂肪”
を落とすには、それ相応の努力と継続が必要なのです。
次の項目は、ボルダリングで痩せる理由を紹介しますね。
ボルダリングで痩せる理由と勘違い


ボルダリングで痩せる理由
- 成長を感じやすいから続いて痩せる
- 作業が少なく、楽しみながらカロリー消費ができる
- 続けやすいので痩せる
- 筋肉肥大で代謝能力UP、消費カロリーが増える
- 全身を使うため、消費カロリーが増える
- 痩せなければいけないと思うようになる←これが一番大きい
ボルダリングにはグレード(難しさの指標)があるため、自分の成長を肌で感じながらカロリー消費ができます。
成長を感じることはモチベーションの持続にはものすごく大切なのです。
嫌々フィットネスジムに通ったり、ジョギングの反復運動をするよりも楽しみながら運動することができるのです。
自分がダイエットしている感覚を忘れてしまうくらいには、楽しめると思います。
やはり、楽しいことは続きます。
ダイエットはコツコツ続けることにより成功します。
”つらい…”、”面倒くさい”と思ってしまったらダイエットは続きません!
ボルダリングが、ダイエットに向いている理由はまだあります。
ボルダリングは広背筋(背中の筋肉)の高負荷の筋トレになります。
広背筋は、体の筋肉のなかでもかなり大きい筋肉です。
この筋肉をたくさん使うことで、小さい筋肉を使うよりもカロリーを多く消費できます。
それだけではなく、全身を使って動くことができると、消費カロリーは増えるはずです。
ボルダリングを続けていると筋肉が増えていきます。
筋肉が増えてくると代謝が上がります。


代謝量も増えるということは、カロリーを多く消費することになります。
一日に代謝する量は微々たるものですが、それが一年、二年続くと大きな差になるのです。
次はメンタル的な話になります。
ボルダリングは体重(脂肪の量)がパフォーマンスに多大な影響を与えます。
痩せたいからボルダリングを始めたという人も、何回か登っているうちに
「ボルダリングをもっと楽しむためには、無駄なものを省かなければいけないんだ!」ということに気付かされます。
そうすれば「痩せたい」から「痩せなければならない」というマインドに変わるはずです。
余分な脂肪は重りになり、登れなくなってしまいますからね…
ダイエットには「痩せなければいけない」マインドが大切です。
嫌々行動するより、何か理由をつけて行動するほうが習慣化します。
ボルダリングの楽しさと相まって、よりダイエットをしやすいマインドになっていきます。
例えば
「ボルダリングはなんとなく痩せそうだから始めてみるか」↓
「ボルダリング楽しい」↓
「次のグレードに挑戦しよう!」↓
「むむっ!?体が重く感じる…」↓
「脂肪が重りになってる…」↓
「ちょっとダイエットしてみよう」↓
「登れた!」↓
「脂肪を落とせばもっと楽しめそう!」↓
「楽しんでいるうちに筋肉もついてきた!ラッキー!」
のようなスパイラルがベターでしょうか。
美意識も上がるので、食事について勉強したり、もっとストイックになるなど、どんどん痩せるスパイラルに入ります。
このスパイラルが手に入ったら、理想の体まで一直線ですね。
勘違い
筋肉は脂肪よりも重く、”筋肉が増えているだけなのに太ったと勘違いしている”こともあります。
もう一つ勘違いは、脂肪が減ると軽くなり、一瞬強くなります。
脂肪が減って登れるようになったとしても、筋力や技術力、メンタルの上達はしていません。
それらも鍛えないと、スランプに陥ってしまいますのでご注意を。
脂肪が増えたのか、筋肉が増えたのかは体重を測るだけでは分かりません。
体内の便などが残っている可能性もあるので、一日で±1~2㎏の体重変化はあって当然です。
体重の増減だけでなく、自分のお腹のしまり具合や体脂肪率で測って下さいね。


ボルダリングは体重がパフォーマンスを左右する


ボルダリングは、自分の体を持ち上げる動作を繰り返すスポーツ。
余分な重り(脂肪)を無くしたほうが、より楽に登ることができるのは間違いありません。
体重が重い人は故障のリスクも高まります。
特にクライミングでは指にかかる負荷がかなり大きく、「指の腱」、「腱鞘」、「関節」、「筋肉」を故障してしまうヘビークライマーが後を絶ちません。
体重がパフォーマンスに直結していると言ってもよいと思います。
ただ、注意しなければいけないことがあります。
成長期の無理なダイエットは成長を阻害し、ケガのリスクを増やすということ。
さらに、もともと脂肪の少ない人がさらに軽くなりたいと願い、ボルダリングで今以上に痩せようとダイエットした結果、筋肉が減ってしまったり免疫力が低下するということもあります。
程よく脂肪をつけつつ、体にあまり負荷のかからない、自分に最適な体重(体脂肪率)を見つけてくださいね。
痩せる人の特徴


- ジムに来る頻度が多い
- 一日に登る密度が濃い
- 食事について勉強してる
- 普段の食事に気を使っている
- 一日の摂取カロリーを把握している
- ドカ食いしない
- ジュースなどを飲まない
- タンパク質多めの食事
- トリプトファンの摂取
- よく噛む
- よく動く
- お腹が空いてから食事をする
- ボルダリングレスト日は他の運動を組み込んでいる
- 普段からだらだらする習慣がない
- 若い
ダイエットのススメ


ダイエットをするにあたって僕が肌で感じていることですが、運動量を増やすよりも、摂取量を減らす方が手っ取り早いです。
例えば500kcal消費するには平均一時間以上のランニングが必要です。
クライミングでいったら2時間くらいぶっ続けで登るくらいでしょうか。
しかし、ラーメン1杯抜くだけで500kcalは抑えることができます。
僕ならラーメン我慢します。
ただ、1食丸々抜くのはお腹が空くので、1食のカロリーを抑えてちょこちょこ食事を取ります。
「なんだよ!結局食べなきゃ痩せる。かよ!!」
と思われるでしょうが、実際、食べなきゃ痩せるのです。
ボルダリングは(運動)は食欲ホルモン(グレリン)を抑える効果があります。
さらに、脂肪を減らし、体重を軽くすればより登れるというマインドを作れますし、
強くなるには食事についての勉強が必要になり、同時に、ダイエットの本質にも気づきます。
よってボルダリングは、他のカロリー消費運動よりもダイエットに気持ちが入りやすいですね。
この記事のはじめに話した通り、楽に痩せることができれば世の中の肥満の人はみんなそれやります。
それとも僕が勉強不足で、本当に一般人でもできる”楽に痩せる方法”があるのでしょうか。
誰か知っていたら教えて下さい。
トリプトファンで満腹感を。


アミノ酸の一種、「トリプトファン」を摂取するとセロトニンという幸せホルモンが分泌されます。
セロトニンの働きは、精神面の安定、睡眠の質向上などの効果のほか、満腹中枢を刺激し満腹感が感じられるという効果があります。
ちなみに、トリプトファン単体で摂取することによりインスリンの作用が起こさず、脳内に取り込まれることでセロトニンが作られます。
食事から摂取するトリプトファンはインスリンの効果で筋肉に取り込まれます。


ダイエットは長期的に
頑張って食事制限ダイエットをしようとして、一時痩せたけどまた元に戻ってしまった…
そんな経験はありませんか?
短期間での食事制限による体重減少は、リバウンドを誘発します。
ダイエットを成功させるには、痩せるための努力を習慣にする必要があります。
僕がおすすめするのは「2ヵ月間食事をプロに任せる」ことです!
ダイエット飯を届けてもらうにはこちら⇩


今なら、3食2116円。
レディースダイエットコース3食1761円。
1日3食、栄養バランスが考えられた食事をすることで健康的にダイエットができます。
筋肉をつけるための食事だけでなく、ダイエットに特化したプランもあるのがいいですよね。
- 献立を考えなくてもよい
- 電子レンジがあればOK
- 調理時間を節約できる
- 買いに行く時間を節約できる
- 食事代を節約できる
- バルクアップ飯もある
仕事終わりにクライミングをして、疲れて帰ってから料理するのは大変ですよね。
この、筋肉食堂【DELI】は生活面で時短ができるうえに、栄養バランスのとれた食事をすることができます。
クライミングを趣味としている方にはめちゃくちゃおすすめです!
購入者の条件
現在、一日の食事が3500㎉(男性)、3000㎉(女性)を超えている方はおすすめしません。
なぜなら急激に食事を減らすことは、ストレスとなってしまい続かないからです。
ダイエットは無理してはいけません。
ちなみに、ラグビーの稲垣啓太さんも「筋肉食堂」、使っているようです。
ボルダリングは痩せるのか~まとめ~
ボルダリングは、長距離のランニングなどの有酸素運動と比べると「痩せにくい」と話しました。
実際、同じ時間でランニングするのと、ボルダリングするのでは、ランニングの方がカロリーを消費します。
しかし、ボルダリングは”成長を感じやすく、モチベーションが下がりにくい”ことに加え、”体重が増えると登れなくなってしまう”という焦燥感にかられます。
つまり「ボルダリングは継続しやすく、体重がパフォーマンスに大きく影響するため、結果的に痩せる」ということです。
ダイエットは継続(習慣化)することが大切です。
嫌になってしまい、途中でやめてしまうとすぐにリバウンドです。
ダイエットは長期的に考え、続けましょう。
食事について勉強し、続けることがダイエット成功への近道です!!
僕が痩せる為に読んだ本、おすすめベスト3
間違ったダイエットは時間の無駄ですよね。
痩せるためには知識が必要です。
僕のブログでも紹介していますが、本のほうがより詳しく分かると思いますのでご紹介しますね。
①筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト事典



食事、栄養の基礎が分かります。
②ダイエット ‐理論編‐: 山本義徳 業績集12 山本義徳業績集12



少し難しいですが、必読書。基礎を勉強した後に読む本です。
③決定版 栄養学の基本がまるごとわかる事典



こちらも基礎を勉強したい人向けです。
その他参考にした本
- 入門運動生理学 勝田茂編(株式会社杏林書院)
- タンパク質とアミノ酸 前編後編 山本義徳
- 炭水化物のすべて 山本義徳
- 脂肪酸とケトン体~糖質制限ダイエットの科学~ 山本義徳
- ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~ 宗田哲男(光文社新書)
- テストステロンを理解しないと筋トレは成功しない!ガイスタッフ・トレーニング入門 留金隆二
- 筋トレが最強のソリューションである Testosterone(ダイヤモンド社)
- ジムに通う人の栄養学 スポーツ栄養学入門 岡村浩嗣( 株式会社 講談社 )




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