おいしい経験値はいつだって強い敵を倒した時

RPG、やったことありますか?

ポケモン?ドラクエ?ファイナルファンタジー?

いずれも一度やり始めるとクリアまで熱中してしまいますよね。

僕も学生時代は多くの時間をゲームに費やしました。

それこそ親に「もうやめて勉強しなさい」と言われてもやり続けるくらいに。

なぜ僕たちはこんなにもゲームに魅了されてしまうのでしょうか。

クライミングもゲームと同じくらいやり込めたらもっと強くなれるのになぁ…

そう思う方はいませんか?

僕たちがRPGにハマる理由クライミングのモチベーションが下がる理由、そして上手な上達の仕方を説明していきます。

「モチベーションが上がらなくて困っている人」や「子供のやる気スイッチを探している親御さん」はぜひ最後まで読んでみてください。

ゲームには達成感を感じ続けられる仕組みがある。

ポケモン、やったことありますか?

僕の小学生時代はポケモンに支配されていたので、ここからの例えはすべてポケモンにします。(笑)

分かりにくかったらごめんなさい。

ちなみにルビー&サファイヤから始めました。

エメラルドもありましたね。

アチャモ、ミズゴロー、キモリの時代。

レベルが上がってミズゴローからヌマクローに進化した時も、ラグラージに進化した時も、Lv100になった時も感動したなぁ。

ポケモンじゃないにせよ”ゲームキャラのレベル上げ”、やったことありますか?

ゲームのキャラってレベルは上がってくだけなんですよね。

下がることなんかありません。

しかも、レベルを上げるにつれて敵が強くなり、倒すとまたストーリーが進む。

このように、ゲームは強くなるためのレールが敷かれています。

経験値もレベルも可視化され、強くなるためのレールが敷かれた世界、上手いこと進んでいくストーリーがあるなら、達成感を感じ続けることができます。

達成感を感じ続けることができるから、僕たちはゲームに魅了されるのです。

ゲームは達成感を感じ続けられるように作られていますから。

クライマーも、ゲームと同じようにたくさんの達成感を感じ続けながら、強くなるためのレールの上を走る。

そうすることでモチベーションが下がらず、楽しいまま上達していけるとは思いませんか?

しかし、それに比べて現実はどうでしょう。

見えないHP。

見えない経験値。

曖昧なレベル。

すぐに回復しない体力。

何年もかけて磨く技。

現実の家計を圧迫する装備(ギア)。

分からないストーリー。

登れても出ない報酬。

これでは達成感、感じることができないですね。

Lv100

ポケモンってレベルアップしていくと強くなるだけでなく、技が覚えられるんですよ。

しかも進化します。見た目、かっこよくなるんです。

そしてLv100という明確なゴール。

このように、ゲームはレベルを上げるため(強くなるため)のモチベーションが途切れないようになっているのです。

もはやゲームが憎い。こんなにも仕組みができているなんて。

今の自分のクライミングレベルは分かりますか?

クライマーのレベルはグレードで判断するのがベターですね。

上手さ、強さの指標。

それがグレードです。

リードグレードは多くても30段階ほど。

ボルダリングをVグレードで表したら17段階。

ジムのグレード表記は多くても11段階。

ゲームのレベル(Lv100)と比べて、少ないと思いませんか?

クライマーは自身が登れる課題のグレードを、何年もかけて少しずつ上げていきます。

しかも人によって感じ方が違う曖昧さもあります。

グレードだけでクライマーのレベルを確認しようとすると、次の段階に上がるまでの道のりが遠すぎますね。

そりゃモチベーションも下がります。

ジムでグレードを上げることだけが目標の人は、モチベーションの低下が起きやすいと僕は感じます。

前項でも触れましたが、ゲームの世界にあるような達成感を感じるための仕組みが、現実のクライミングではかなり弱いのです。

現実のクライミングでモチベーションを保ちながらLv100を目指すためには、ゲームの世界と同じように「細かく習得スキルが見える工夫」、「イベントの用意」、「小さいゴール」、「ボスの設定」、「ご褒美」、「攻略本」を準備しましょう。

あなたのスキルは?

今自分が持っている、手持ちのスキルや技は分かりますか?

これらを自分で確認できるようになると、”次に覚えなければいけないスキル””磨かなければいけないスキル”が分かるようになりますね。

”くさタイプ”には”ほのおタイプ”の技が効果ばつぐんなんですよ。

課題に対して効果ばつぐんなムーブを選べるようになりましょう。

クライマーが手持ちの技を確認する方法は、今まで登ってきた課題をノートや動画に記録し、分析したいところです。

なんとなくでも「苦手」、「弱い」と感じるムーブがあれば、それは”磨かなければいけないスキル”です。

お楽しみイベント

淡々と課題をこなしていくことができない人、つまらないと感じる人は「お楽しみイベント」を準備しましょう。

コンペが好きな人は草コンペに参加するとよし。

岩が好きな人は岩に行けばよし。

ジムの仲間と遠征もありですね。

ミッションを完了させていく

レベルをモチベーションを維持して上げていくためには、「ミッション」の存在が大変重要です。

スモールゴールと言い換えることもできます。

少し頑張れば達成できる小さな目標をたくさん作りましょう。

”あのムーブを試してみる”

”触ったことのない課題を触ってみる”

”今日はあの一手を進める”

”3テンを2テンにする”(ゴールまでに落ちる回数を減らす)

などなど、一つ一つの小さなミッションを続け、こなしていくことが上達の鍵なのです。

ジムで登る前に自分にミッションを作りましょう。

おすすめのミッションは「今日は100回落ちる」です。

成果ではなく、努力の数を目標にするとやる気上がりますよ!

ボス戦

「ミッション」をこなしてきたら次は「ボス戦」です。

「ボス戦」は「ミッション」より難易度の高い目標を設定しましょう。

きっとクライマーのボス戦は”あの課題を登る”ことですね。

ジムリーダーを倒すためには、適正値までレベルを上げなければいけません。

または適正レベルになっていなくても、相手のポケモンのタイプを把握し、弱点を突くことで倒すことが可能になるのです。

課題を登るのに必要なスキルは「ミッション」で習得しておきましょう。

多くのモチベーション低下が起きやすいクライマーは、この「ボス戦」だけを設定がち。

「この課題終わらせるぞ!」「グレード上げるぞ」って…

毎回ジムリーダー戦はきつくないですか?

「あのムーブ試してみよう」「一手を出してみよう」でいいのです。

たまには草むらに籠りましょう。野良トレーナーとも戦いましょうよ。

そしてポケモンセンター(回復)にも行きましょう。(笑)

戦利品

次に必要なのは「戦利品」。

「ミッション」「ボス戦」を完了したら、「戦利品」を受け取りましょう。

大事なのはタイミングと報酬の量です。

シューズを買ってモチベーションをあげようとする方がいますが、それは勿体ないこと。

どうせなら「ボス戦」をこなしてから買ったほうがモチベーションは保ちやすいですし、愛着もわきます。

かといって「ミッション」でシューズなどの大きい買い物をしていたら散財です。

ちなみにポケモンの世界では、地域内の野良トレーナーに勝つと200円、ジムにいるトレーナーは500円、ジムリーダーは1500円くらいもらえます(笑)

難易度によって報酬の大きさを変えましょう。

決して何かを買わなければいけないわけではありません。

これができたら「あのドラマの続きを見る」「明日は昼まで寝る」でも構いません。

僕は「三段以上が登れたらホールドを買う」にします。(笑)

僕もジムに来てくれる皆もみんな嬉しい。

戦利品を受け取る際に、もう一つ大事な要素があります。

パチンコやスロット、宝くじにハマる人はなぜハマってしまうのでしょうか。

それは”ギャンブル性”があるからです。

ランダムな戦利品損失の可能性中毒を生みます。

この中毒性はパチンコ店の多さが物語っていますし、ゲーム内の”ガチャ”、ついつい引いてしまいますよね。

ランダムな戦利品でなく、同じ戦利品をもらい続けた場合、僕たちはその戦利品に飽きます。

マンネリ化した夫婦のように、ありがたみが薄れていくのです。

☆1~5が出るガチャと、☆3しか出ないガチャ、またやりたくなるのは前者です。

気をつけなければいけないことは、タイミングはランダムにしてはいけないということ。

戦利品がもらえるタイミングは確定させましょう。

攻略本

挫折が起きるのは、次に自分が何をしたらいいのか分からなくなった時です。

ゲーム内で次何すればいいのか分からなくなった時、何をしますか?

攻略本や攻略サイトを見ますよね。

(自力で何とかするもん!って人はまだ挫折していない状態だから読み飛ばして下さい。)

ゲームの攻略本、見たことありますか?

どうやって敵を倒したらいいのか、次のステージの進み方などゲームのヒントが書いてあります。

挫折しかけた時は、「攻略本」を見ましょう。

しかし、挫折が起きる前、初めから攻略本を見てしまうのはやはり楽しみが減ってしまうと思うんです。

初心者の方はもちろん、チュートリアル(ルール)や操作説明(ムーブやホールドの持ち方)は見たほうがいいですよ。

ですが中級者以上の方が先に、課題のムーブを動画で確認してから登る…。

それはちょっと違うと思います。

ムーブひとつひとつを解決していく達成感を自ら手放しているのです。

僕はそれは勿体ないと思います。

まあ、人それぞれって言われればそうなんですけど…

「攻略本」は、その課題のムーブを予習するためにではなく、次に強くなるためにどうしたらいいかわからなくなった時に開きましょう。

このブログが、挫折しかけた時の助けになる「攻略本」になれるように執筆、頑張ります。

レベル下がってるんですけど…

ゲームのキャラは敵を倒せば倒すほど経験値が貯まり、レベルが上がっていきます。

それは、クライマーが課題を登れば登るほど強くなっていくのと同じだと思いますか?

現実はゲームの世界とは少し違う仕様になってます。

ゲームと違う仕様とは、現実は”弱くなる時期”、”頑張っても強くならない時期”があること。

(しかも一回だけではない)

これをスランプやプラトー、クラムジーと呼びます。

この時期は本当に挫折が起きやすいです。

そういう時期には、スムーズに上達している時と同じ課題をやるべきではありません。

挫折が起きるのは、自分にはもうこれ以上できることがないと錯覚した時なのです。

できることがなくなったと思った、詰みの状態になったと感じた、挫折してしまったらセーブポイントまで戻ればいいのです。

(前述しましたが、攻略本を見るのも手です)

セーブポイントまで戻ることのできないクライマーがなんと多いことか…

例えば、ポケモンでジムリーダーに負けたとします。

負ければ近くのポケモンセンターからやり直しができます。

セーブポイントまで戻ってくることができるのです!

そしてまた草むらに籠ってレベル上げて、ジムリーダーと戦います。

その繰り返しですよね、ゲームでは。

現実でも自分のセーブポイントを知り、戻ることが重要となります。

僕たちのセーブポイント、どこにしましょうか。

「半年前に取り組んでた課題」

「やらずに放置していたムーブや課題」

「ボルダーを頑張るかリードを頑張るか決めたあの日」

クライマーは強くなれない時期、怪我を抱えている時期に無理やりレベルを上げようとすれば挫折してしまいます。

セーブポイントまで戻って鍛え直しましょう。

現実では”レベルが上がり続ける”ということは相当珍しいと思いますので。

いるのかな、そんな人。

経験値の貯め方

ゲームの世界でレベルを上げるためには敵を倒し、経験値を貯めていかなければいけません。

すぐに倒せるからと言ってキャタピー(弱い敵)ばかり倒していてもレベルが上がっていくにつれて経験値が貯まりにくくなっていきます。

キャタピーでレベル100を目指すことは大変困難な道なのです。

レベルが上がったらナゾノクサやビリリダマ、トレーナー(強い敵)を倒していくことで効率よくレベルが上がっていきます。

逆に強い敵は経験値を多くもらえますが、負けて経験値がもらえない可能性があります。

ゲームの世界で自分のレベルに合った敵を倒していくのと同じように、クライミングも自分が経験値を効率よくもらえる課題を登っていくべきなのです。

たまには強すぎる敵と対戦して、自分の弱さを確認することも大切ですよ。

クライマーの経験値を稼ぐ方法は自由です。

今までやったことのないクライミングをしてみたり、簡単な課題をたくさん登って力の抜き方を覚えたり、難しい課題に挑戦してフィジカルを鍛えてみたり…

トップクライマーが登っている姿を見るだけでも経験値は貯まるはずです。

しかし当然ですが、現実には「持っているだけで経験値が多くもらえるアイテム」はありません。

ましてや「少し食べるだけでレベルが上がるアメ」なんてものはないのです。

「新しいシューズを買ったからといって自分の実力が上がることはない」し、「プロテインを飲んだからすぐに強くなることもない」ということです。

僕たちは、ゲームやアニメに慣れているせいで「早い成長が普通」という錯覚をしています。

現実の成長は、パフォーマンスが上下する中で途方もない努力と長い時間が必要なのです。

長い時間努力をし続けるために「スキルやレベルの確認」「ミッションの作成」「ボス戦」など、ゲームのような仕組みがあれば、モチベーションが下がることなく上達していくのではないでしょうか。

「モチベーションが上がらなくて困っている人」や「子供のやる気スイッチを探している親御さん」のために書いたこの記事が、”現実のゆっくりとした成長でも多くの達成感を感じるためのヒント”になれば幸いです。

おいしい経験値はいつだって強い敵を倒した時” に対して2件のコメントがあります。

  1. 長い より:

    長い

    1. ぶちょー より:

      お読みいただきありがとうございます。
      例えを含ませ、伝わりやすさを第一に考えたところ5000文字を超えました。
      凝縮できるよう精進いたします。

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