言い訳ってついつい出ちゃうんですよね。
僕も出ちゃいます。この記事を書くことで、自分にも喝が入りそうです。
言い訳しても、いいことなんてありません!
この記事では、言い訳あるあると言い訳をモチベーションに変える方法をご紹介!
そんなことはわかってるんだよ。しょうがないだろ。と、この記事を読んで怒る人いそうですね…
これから偉そうに言い訳を羅列していきます。
僕にもブーメラン返ってきて、自分に当てているところもあるので痛み分けで許してください。m(_ _)m
言い訳①「リーチが足りない」
これがクライミング史上、最も多い言い訳ではないでしょうか。
課題が登れない時、リーチのせいにしてしまってはいませんか?
それはなぜか…
おそらく、「リーチを努力で伸ばすことはできない」からで「リーチがある人が楽に登れる」ことが多々あるからです。
そこで嫉妬心が生まれ、言い訳が浮かんでくるのです。
リーチを補う方法はありますよ。
- 肩甲骨周りを柔らかくする
- ムーブを使う
- 引きつけ力を上げる
- デッドやランジでカバー
- 保持力を上げてギリギリまで持つ
できることはまだまだあります。
そのホールドに届かないのはリーチのせいだけですか?
上記のすべてが十分な域に達している場合に、はじめて、言い訳してもいいのかもしれません。
(リーチのせいだけでできない課題は割と存在する)
リーチがなくても強い人、いますよね。
そういう人をお手本に、自分に足りないものは何か。
考えましょう。
言い訳②「ヌメる」
ボルダリング中、登れない言い訳その②は「ヌメる」です。
この言い訳は僕もたまに言ってしまいます。
ヌメっても持てる圧倒的な保持力をつければいいのは言わずもがな。
体の使い方次第で持てるようになったり、チョークや制汗剤などでヌメリは軽減できるのです。
そんな方にオススメな記事は…
ぬめり手とシューズのにおい対策[ボルダリング中の手汗・足汗]
ヌメリ手の方は一読の価値ありです。
言い訳③「グレードが辛いから」
言い訳「グレードが辛いから」登れない。
悩ましい言い訳でございます。
グレードとは単なる指標です。
曖昧なんです。
課題をよく作る僕としてはグレードなんて気にせず、僕が作った課題全てをトライしてほしいです。
よく聞く(見る)のは
「この課題は○級だから、僕(私)にはまだ早いな…」
…ンもっったいな〜い!!!!
その考えで何回強くなれる機会を取りこぼしてしまっているか…
5級クライマーが1級触ってはいけない。そんなルールはありません。
難しい課題もやりましょうよ!
もし、「ここのグレード辛くない?」「辛くいから登れない」「辛いとやる気にならない」という考えをお持ちの方、一旦グレードのことは忘れてみてください。
その課題をできない理由は「グレードが辛いから」ではなく「その課題ができるだけの実力が足りてない」からです。
この言い訳は原因を課題に転換しています。
登れない原因はいつでも自分にあるのです。
グレードの話は長くなりそうですのでまた別の記事にて…
でもこれは言いたい。
「甘いと言われている課題、登れた時、本当に心の底から喜べますか?」
と。
でもまあ、
自分の実力を出し切って登れた時は、グレード関係なく嬉しいものですけどね!
言い訳④「忙しくて登る時間がない」
登れない言い訳④です。
それは、「忙しくて登る時間がない」というもの。
登る時間ないという方に限って、毎晩のように晩酌していたりするものです。(偏見)
ストレス発散のためにはやめられない?
アルコールは一時的な快楽を得るための嗜好品です。
アルコールは体調を悪くし、睡眠の質を下げ、次の日の作業効率を落とし、筋肉の生成も阻害します。
結果、ストレスを増やすのです。
(これを聞いて何かしらの言い訳を返す人は言い訳癖がついている)
世の中の殆どの人は忙しくありません。忙しいと思い込んでいるでけです。
(仕事と家事と子育て、すべてしている方は忙しい)
ジムに通う時間がない?
本当にそうですか?週に一回、2時間だけでも登るのと登らないのでは上達の速度は雲泥の差です。
週に一回でも仕事を早く終わらす、仕事を減らす、休みの日に早起きして時間を作る。
それらの努力はしていますか?
忙しくても少しでもいいから登りましょう。
時間を作る努力、しましょう。
僕はクライミングするために仕事やめましたよ!笑
週何回クライミングすれば上達するのか頻度を考える[初~上級者]
ボルダリング(クライミング)する丁度よい頻度を紹介。
年齢やグレード別になってます。
言い訳⑤「歳だから」
登らないための言い訳その⑤は「歳だからこんな課題はできない」というものです。
年齢を言い訳にしている方、いますよね。
歳を重ねればそれだけ骨密度が下がり、腱は弱くなり、代謝も悪くなり、筋力も衰えます。
それはわかります。
ただ、それなのに対策とってないのはなぜなのでしょうか。
忙しいから?(言い訳)
自分の体にあった十分なケアをしてますか?
ストレッチ、健康的な食事、質の良い睡眠、筋トレで体のコンディションを整えましょー。
老化を止めることはできませんが、遅らせることならできるはず。
50代でクライミングを始めて、70代の今もクライミングを楽しんでいる方もいるように、クライミングを楽しむのに歳なんぞは関係ないのです。
怪我をしそうな時は、頑張りすぎないように!
言い訳⑥「ホールドが悪い」
課題ができない言い訳その⑥、「ホールドが悪いから保持できない。」です。
これもまた、自分ではなくホールドが悪いような言い方ですよね。
これも、保持できない原因は自分にあるのです。
そのホールドが持てないのは保持力が無いからという理由だけですか?
持つ場所、持ち方は考えましたか?
テキトウに保持しようとしていませんか?
持つ場所は数ミリ単位で調整し、持ち方は何通りも考えましょう。
体の位置や、力の入れ方で保持が楽になることはザラにありますよ。
強い人、経験のある人は悪いと言われているホールドを持てています。
悪いホールドを持てないのは、自分が弱いからなのです。
(これも僕自身に言い聞かせている)
圧倒的な保持力、欲しいですね〜!
言い訳⑦「フットホールドが悪い」
はい。これも↑の「悪くて持てない」と同じですね。
「足が悪い」から登れない。
置き方、力の入れ方、角度、チョークの付き方まで細かく考えましょう。
登っているとよく、足が悪いと感じるなら
スクワットやカーフレイズ(踵を上げるトレーニング)、体幹トレーニングなどの筋トレも取り入れる努力も必要ですし
より悪いフットホールドで練習し、耐性をつけるという方法もあります。
保持力の場合もこの練習は有効で、より悪いホールドで練習しておくと悪いと思っていたホールドが持ちやすく感じます。
足がホールドから離れる理由[強傾斜でのクライミング]
足使いがうまくなるためのトレーニング、コツを紹介しています。
言い訳⑧「痛い」
クライミングって痛いんですよ…
「このホールド痛いからやだ」
いやいやいや、痛くても歯を食いしばって保持して登るんです。
指皮ズル剥け、内出血、打撲、筋肉痛、足のタコ、極小ホールド、変態ムーブ。
クライミングはほんとに痛い。辛い。
過酷です。なんで痛いのに登るのか…
クライマーはみんなドエ…自分に厳しい。
痛みを耐えた先に完登があり、上達があり、喜びがあります。
いろいろな痛みを経験するおかげで、より喜びが大きくなるのかもしれませんね。
言い訳⑨「こんな課題は外(コンペ)には無い」
これもまたできない時、自信が無い時の言い訳です。
コーディネーション、確かに外岩にはほとんど無いかもしれません。
しかし、体の連動性を上げるトレーニングとしてはコーディネーション課題は有効です。
体の連動性や空間認識能力が上がることは外岩を登る上でも、絶対プラスになるはず。
結局は、できないことに対する言い訳です。
コンペにしても岩にしても、どんなムーブが出てくるかは分かりません。
最近ではジャムが大会に出てきたり…
どんな課題でも好き嫌いせずに登る。
上達の近道かもしれませんね。
言い訳⑩「モチベーションが上がらない」
プロやジム店員は特に、これを言い訳にしてはいけません。
(僕も気をつけます。)
一般クライマーの方たちは「モチベーション上がらないから今日はやめよ〜」となるのも、自由です。
しかし、クライミングでお金をもらっている人たちが、モチベーションを理由に登らない。なんてことはできません。
できないのです…
モチベーションは自信がついていくことにより徐々に上がっていきます。
モチベーションが上がらないから登れない…
のではなく、登らないからモチベーションが上がらないのではないでしょうか。
「[クライミング]メンタルを強くするその1」
記事の半ばにモチベーションについて書いてありますのでぜひ一読ください。
メンタルコントロールについても詳しく説明します。
原因は他にもある。
言い訳する人に共通することは、原因を決めつけているところにあります。
課題ができない理由は1つではなく至るところにあります。
1つの言い訳に逃げてしまうのは、思考停止。
思考停止になると、強くなるための機会を取りこぼしています。
登れない原因をいくつも見つけ、なぜできないか考え、それを補うムーブやトレーニングをすることによりクライミングは上達していくのだと、僕は思います。
ちがいますか?
言い訳の代償
言い訳をよく言う人はセルフ・ハンディキャップ効果という現象が起きています。
セルフ・ハンディキャップ効果というのは
自らにハンディキャップを課すことで、たとえ失敗した時でも他のせいであると言い訳ができるようにして自尊心を守る。成功した時はハンディキャップがあるのに成功したと自己の評価をより高められる予防線を張る防御的な行為である。これらの行動に能力の向上や生産的な価値はない。失敗や成功の原因が自己の能力や努力ではなく、外部から与えられた要因にあるとすり替えて思いこむ、行為だからである。無意識に行動に組み込まれている人が多く自分に向き合えず改めることができない場合が多い。
引用:ウィキペディア セルフ・ハンディキャップ効果
先にできない理由を言い訳として周りに公言することで、できなかった時の保身とします。
この保身は実際に脳にブレーキがかかり、全力を出すことができなくなります。
「昨日は徹夜したから力でない〜」というのが典型的な例ですね。笑
言い訳をモチベーションに変える
言い訳が出てくるのは、自分の弱さを受け止められないときや、誰かに嫉妬しているとき、自分を守ろうとしているときです。
逆に、言い訳が浮かんだら、言い訳を言う前になぜその言い訳が浮かんだのか考えます。
自分に足りないこと、努力を怠っていたこと、逃げていたことをもう一度見つめ直しましょう。
自分に足りてないことを分析し、行動して、克服できればクライミングが飛躍的に上達するはずです。
最後に
僕も言い訳、言ってしまいます。
努力が足りてない人の言い訳は、聞いている方からすると、あまり気持ちのいいものではありません。
言い訳が浮かんできてもグッとこらえ、原因は本当にそれだけなのかを探りましょう。
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