1級が登れるようになるためのトレーニング【上級者の始まり】

クライマーの中には1級に憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。

1級を登るようなクライマーはフィジカル、技術共にハイレベルなものが要求されます。

この記事では”1級が登りたいと思っている方”に向けて「どうすれば1級が登れるのか」を説明していきます。

1級が登れない…

1級を登るためにはどんなトレーニングをすればいいの?

このようなクライマーは以下のことを考えてみて下さい。

1級を登るために
  • 弱点の強化
  • フィジカルと保持力の強化
  • 細部の技術強化

この記事ではこれらのトレーニングや考え方をまとめています。

この記事を書いた人

ぶちょー(クライミング飛鳥店長)

15歳からクライミングをはじめ、現在30歳。
趣味は読書やカメラ。
【登ってきた主な課題】
最高RP 四段+(V13) 5.13d 

ハイドラ(四段+) フルチャージ(四段) Ammagamma (V13)Midnight Lightning(V8)などなど

リキッドフィンガー 5.13d

2級がコンスタントに登れない方は、まずはこちらの記事を読んでみて下さいね⇩

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目次

1級クライマーになりたい方

まずはじめに、1級を”登れたことのある”クライマーになりたいのか、1級を”コンスタントに登れる”クライマーになりたいのかによってトレーニング方法は異なります。

どうしても登りたい1級の課題がある場合、”その課題を想定した課題、もしくはその課題を登り込むこと”で登ることができます。

しかし、「コンスタントに1級を登りたい」「いろいろな1級の課題が登りたい」と思ったとき、ひとつの課題を固執してトレーニングする方法は効率が悪いのです。

基本的にどのグレードにおいても自分の実力を上げたいと思ったときは「トレーニングの量」「トレーニングの質」「コンディショニング」を考える必要があります。

トレーニングの量はモチベーションによって差がでます。

トレーニングの質は情報や知識の量によって差がでます。

コンディショニングは日々の積み重ねにより差がでます。

これらを高いレベルで積み上げられたクライマーが1級を登ることができます

こちらの記事もおすすめです!

トレーニングの方法

1級を登る

1級をコンスタントに登れるようになりたい方のためにその方法を紹介します。

弱点の強化

まずは自分の実力を把握しましょう。

なにが得意で何が苦手なのか、苦手なムーブがある場合それが上達の足を引っ張っている可能性もあります。

なぜなら、1級というグレードは幅広い多くの技術を使って登る課題が多いからです。

どれか一つでも苦手なムーブがある限り、1級を登ることは困難なものになるでしょう。

その他にも、傾斜によって得意不得意がある場合、壁を選ばないと1級を登れないクライマーになってしまいます。

それを改善するためにまずは「得意不得意を探し、不得意なムーブのレベルを上げる」ことが重要です。

簡易的ではありますが、苦手克服対応表がありますので参考にしてみて下さい。

スクロールできます
弱点トレーニング方法オススメ傾斜プランニングポイント
力がないボルダートレーニング
トレーニングボード
強傾斜週1~2回限界まで登る
体が回復してから行う
すぐに疲れるサーキットトレーニング
長物
緩傾斜
強傾斜
週1~2回できるだけ休憩をとらない
体幹が弱いサーキットトレーニング
ボルダートレーニング
長物
強傾斜週1~2回ボディを意識する
腰の位置を考える
保持力がないサーキットトレーニング
ボルダートレーニング
トレーニングボード
緩傾斜
強傾斜
週1~2回指が痛いときは行わない
少しずつ強化する
パンプに耐えられないサーキットトレーニング
長物
緩傾斜
強傾斜
週1~2回腕がパンパンになるまで行う
思うように動けないムーブ精密化トレーニング
長物
緩傾斜週2~4回連動性を考える
動きを分解する
脱力できないムーブ精密化トレーニング
長物
緩傾斜週2~4回肩の力を抜く
ゆっくり動く

ムーブが閃かない
ムーブ精密化トレーニング
課題作り
セッション
緩傾斜
強傾斜
週2~4回検証を繰り返す
動画を撮る
上級者を真似る
オブザべできない課題作り
セッション
緩傾斜
強傾斜
週2~4回登りをイメージする
経験を増やす

まずは不得意のトレーニングをした方がよい理由はこちらの記事で説明しています。

体幹と保持力の強化

フィジカルの強化は、基本的に「自分ができるかできないかギリギリの課題を登る」ことで強くなります。

自らの限界を押し上げるためには、限界の強度でトレーニングしなければいけません。

補助トレーニングとして腹筋やスクワット、懸垂を取り入れましょう。

体幹トレーニングと保持力についてはこちらの記事がオススメです。

持久力をつける

1級という課題の中には手数が多く、前腕をパンプさせながら登っていく課題も出てきます。

そのためにはある程度の持久力も必要です。

持久力の強化は「リードクライミング」「長物」などでトレーニングをすることが可能です。

補助トレーニングとして、「グーパートレーニング」などがあります。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

コンディショニング

上記で「限界を押し上げるには限界の強度のトレーニングが必要」と言いました。

しかし、体の回復がトレーニングの負荷に追いつかない場合、クライマーは疲労が溜まり怪我をします。

体の回復を早めたい場合、食事や睡眠の質を上げる必要があります。

これはコンディショニングの一部です。

他には、ストレッチ、体の調整、使えていない筋肉を使えるようにすることもコンディショニングです。

これらを考えることで回復が早まったり、ケガをする確率が減り、効率よく上達していくことが可能になります。

食事やサプリについてはこの記事がオススメです!

体の調整から考えるコンディショニングについてはこの本がオススメです。

細部までこだわりましょう

道具

現代のシューズやチョークはどれも性能が良く、繊細な部分の違いは使い続けて多くの状況を経験しないと分からないのが正直なところです。

シューズで例えると、スラブの細かいところに立ちこみやすいシューズと、強傾斜などのボテに乗りやすいシューズはやはり違います。

それ以外にも、自分の足に合うか合わないか、ヒールやトゥフックはかけやすいかかけにくいか、かき込めるか、足裏感覚はあるか、など千差万別です。

かっこいいシューズや憧れのクライマーが履いているシューズを選ぶのも、もちろんいいと思います

しかし、いろいろなシューズを試す前に「これだっ」と決めてしまうのは、少し勿体ないのではないでしょうか。

はじめに言った通り現代のクライミング道具は高性能なものが多いため、選ぶのはかなり難しいです。

おすすめはやはり、「たくさんの種類を試して、自分に合ったものを探す」ことです。

保持感と足置き

あなたは登れない課題に直面した時、どこまで細かいことを考えていますか?

保持や足置きの数ミリの差は考えているでしょうか。

使う指、肩の位置、力の入れる角度や体のポジションは考えていますか?

遠い一手を出す時の呼吸について考えたことはありますか?

このように、細かいですが考えなければいけないことは山のようにあります。

1級というグレードの課題を登るためには、課題やホールドから多くの情報を読み取らなくてはいけないのです。

ただフィジカルを鍛えるだけではいずれ壁にぶつかります

上級者になればなるほど細部までこだわり、思考を巡らせています。

連動性

1級以上を登る上級者のクライミングには、”連動性”が必要になります。

連動性とは簡単に言ってしまえば「体全体を上手く使って登れるかどうか」です。

上半身の力が強い、体幹が強いだけでは最大限の出力は生まれません。

体全体のスムーズな動きが、あなたの実力を100パーセント出す方法です。

スムーズな動きというのは基礎の動きの延長線上にあります。

どういうことかというと「簡単な課題をより簡単に登ることの積み重ね」が連動性を上げ、実力を発揮できるようになるのです。。

まとめ

1級を登るために
  • 不得意を練習する
  • 限界の強度でフィジカルトレ
  • 持久力をつける
  • コンディショニングが大切
  • 道具にこだわる
  • より細かいところまで考える
  • 連動性を上げる

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【知らなきゃ損!】科学的に証明された回復法で1グレード強くなれます

※以下の文章には一部プロモーションが含まれます。

ボルダリング上達に必要なのは「マインド」「トレーニング」「リカバリー」だと僕は考えています。

体への負荷が大きいスポーツだからこそ、回復をおろそかにするとケガにつながります。

実際、僕は15年間の中で疲労が抜けないまま登って大けがをしたり、無理な減量でスタミナを失った経験があります。

その経験から言えるのは、「体のケアを怠らないこと」。

疲労や緊張が続くと、体にダメージが蓄積してしまいます。

リカバリーには「食事」「睡眠」「セルフケア」の3つが重要。

トレーニングと同じくらい回復にも意識を向けることで、理想の自分に一歩近づけるはずです。

こんな方は続きを読んでみて下さい
  • 怪我をしたくない
  • もっと強くなりたい
  • モテる体を手に入れたい
食事で回復させる(詳細)

「自分が食べるものが体を作る」という言葉をよく聞くことがあります。

糖質や脂質はエネルギーとなり、タンパク質は体を回復させ、ビタミンやミネラルは回復を促進させます。

その中でも身体を回復させるのに重要な栄養素はタンパク質です。

タンパク質(アミノ酸)には、筋肉痛の軽減効果や筋肉増強効果があります。

体は運動開始時から回復が始まり、その後48時間ほど続きます。

この、体が回復している間、体内に十分なタンパク質で満たす必要があります。

普段の食事から十分なタンパク質を摂れない場合、プロテインやEAA(必須アミノ酸)で補っていく必要があるのです。

僕は甘ったるいプロテインを飲んでいたら、”飽き”と”くどさ”でプロテインが飲めなくなりました。

オススメはEAA(必須アミノ酸)です。

僕がオススメしたいEAAはこちら➡Impact EAA

このEAAは甘すぎず飲みやすいので1年以上リピートして飲んでいます。

僕がimpactEAAを飲む理由
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BCAAとEAAとロイシンを比較した文献ではロイシン<BCAA<EAAという順番で効果が高いとの結論でした。

EAAって何?

どのタイミングでどれくらい飲めばいいの?

という疑問をお持ちの方は、下記の記事にまとめてありますのでぜひ読んでみて下さい。

\おすすめの記事/

※年齢を重ねるとさらにタンパク質必要量が増加するという資料もあります

参考文献

睡眠で回復させる(詳細)

睡眠もボルダリングの疲れを回復させるために重要です。

睡眠不足には以下の影響があります。

  1. トレーニング効果減少
  2. 筋グリコーゲンの減少
  3. 集中力低下

トレーニング効果減少

睡眠不足で筋肉の回復や成長が妨げられ、トレーニングの効果が低下します。

筋グリコーゲンの減少

睡眠不足で筋肉のエネルギー源である筋グリコーゲンの蓄えが減り、疲れやすくなりパフォーマンスが低下します。

集中力低下

睡眠不足で集中力が低下し、注意散漫になります。

トレーニングや学習に支障をきたす可能性があります。

以上のことから、

体を回復させるためには、十分な睡眠時間を確保し、質の高い睡眠を繰り返さなければなりません。

リラックスするために寝る前にストレッチや深呼吸を行うと良いでしょう。

さらに、湯船につかる、就寝前のスマホをやめるなども効果的です。

参考文献

セルフケアで回復させる(詳細)

僕は2021年に首を痛め、2022年には肩のケガを負い、長い期間とても辛く、悲しい思いをしました。

スポーツ全般に言えますが、

怪我を負うことは【上達の停滞】を意味します

ケガの原因を探ったところ、筋肉のコリが原因で負荷が偏り、ケガにつながったようでした。

疲労やコリを回復させる上で重要なのは、筋肉の緊張を緩めてあげることです。

「筋肉の緊張を緩める」とは要するに、血行を良くするということです。

警告します

以下のような方は重大なケガをしてしまう可能性がります。

  1. 慢性的にこっている場所がある
  2. 慢性的に痛い箇所がある
  3. 体の一部の柔軟性が低い

姿勢が崩れれば、普通は負担がかからないところに長時間負担をかけている状態です。

長時間無理な姿勢が続くと、血行が悪くなり筋肉の硬直が進みます。

分かりやすくすると、

姿勢の崩れ➡筋肉の緊張➡血行不良➡筋肉の硬直

となります。

さて、慢性的にこっているという人が考えなければいけないことは2つ。

姿勢の改善

血行の促進

です。

これらを改善するために、僕がオススメするのは「マッサージガン」です。

こんな方におすすめです。

  • 肩こりや疲労がある方
  • 整体に行くのが面倒な方
  • マッサージ店に通っている方
  • 時間もお金も無駄にしたくない方

整体やマッサージ店に通うのもいいですが、圧倒的にコスパがいいのがこの「マッサージガン」です。

実際僕も使っていて、即効性の効果もあります。

週に一度、整体やマッサージ店に通うより、毎日のマッサージガンが体を回復させます

マッサージガンのここが良かった!
  • 持ち運べる
  • 毎日できる
  • マッサージで疲れない
  • 筋肉がほぐれて可動域が広がる
  • パフォーマンスが向上する
  • 翌日のダルさが軽減される

いろいろマッサージガンを試してきて、今実際に僕が使っているのは「uFit RELEASER Mini」というマッサージガンです。

このサイズの中では一番パワフルで、押し当てても止まらないのが最高です。

充電が6時間ほどもつため、遠征にもっていけるのも魅力のひとつでした。

僕が使った感想を詳しく知りたい方はこちら➡マッサージガンのレビュー

いろいろなマッサージガンをまとめた記事はこちら➡マッサージガン徹底比較

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参考文献

【リカバリーまとめ】

食事、睡眠、セルフケアをバランスよく行うことで、ボルダリングの疲労を効果的に回復させることができます。

自身の体の声を聴きながら、適切なケアを行い、より充実したボルダリングライフを送りましょう

\いろいろな角度から上達できる方法をまとめています/

\トレーニングの質を上げたい方はこちら/

マインドを変えたい方はこちら

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