ボルダリングの上達には課題を作れ!|課題作りコツまとめ

こんにちは‼️ぶちょーです。

突然ですが、ジム店員として僕は年間1000課題以上作っています。

趣味で登っている一般クライマーよりも、課題作りについてあれやこれやと考えてきた自信があります。

そんな僕がアドバイスできることがあれば…と思い、この記事を書いております。

この記事はこんな人におすすめ!!

  • 課題作りがうまくいかなくて悩んでいるクライミングジム店員様
  • 仲間と楽しくセッションしたいと思い、課題作りスキルに磨きをかけようとしているクライマーの方々
  • まだ、課題を作ったことがなくて右も左もわからない、課題作り初心者の方
  • 課題を作ってみたが、単純な動きにしかならない…という悩みを抱えている方
  • 課題作ったくらいで、上達するのか?という疑念をお持ちの方

上記に該当した方はぜひ、最後までお読みください。

課題作りがしやすい環境

課題が作りやすい壁、作りにくい壁というものが存在します。

課題を作りやすい壁とは、課題をたくさん作れるように考えられた配置で、ホールドがたくさん散りばめられている壁です。

ムーブなどの選択肢が増え、飽きにくく、無限に課題が作ることができます。

いわゆる「まぶし壁」というやつです。

逆に、「ラインセット」されている壁は課題が作りにくいのです。

ラインセットは、一つの課題のためだけにホールドがつけられているため、壁全体としてはホールドの数が少なく、その課題でしか使えないような付き方になっていることが多いのです。

ラインセットというホールドの付け方が流行っている昨今、多種類の課題を作れるボルダリングジムが少なくなってきていますね。

しかし、僕が勤める飛鳥は完全なオールまぶし壁。

まぶし壁は良く言えば、課題作りにおいてムーブが無限に出てきます。

そのため飽きにくく、クライマーの弱点をピンポイントで鍛えられ、課題が残り続けます。

悪く言えば、流行りには乗っていないボルダリングジム。

コーディネーションなどの動きがしにくく、課題が分かりにくく、映えません。

映えず、集客がしにくいというデメリットがある中、なぜまぶし壁オンリーなのかというと、「いろいろな動きを経験し、クライマー自身がムーブを考えて課題を作ることで、ムーブをしっかり読めるようになって欲しい」という願いでまぶし壁を継続しています。

大きいホールドを買う資金がないのも理由の一つですが。

クライミング。

強くなりたいですよね。

ムーブの引き出し、増やしたいですよね。

それなら課題を作るべきです。

自分が苦手とする動きのある課題を作りましょう。

ラインセットがいいのか、まぶしセットがいいのか。

それはこちらの記事をお読みください。↓

自分で課題を作るメリット

自分で課題を作ると何がいいのでしょうか、どのようなメリットがあるのでしょうか。

課題を作るメリットを深堀りしていきます。

まず、僕が日々課題作りをしてきて得たものを紹介します。

  • ムーブの引き出しが増える
  • オブザベーションが上手くなる
  • 足の置き方やホールドの持ち方を深く考えられるようになる
  • 自分の頭でしっかり考えられるようになる
  • 自分の課題で喜んでくれる人がいるのが嬉しいと感じる
  • 仲間が増える
  • クライミングがより楽しくなる

という感じでしょうか。

楽しい課題を作ろうとする場合、課題の中にムーブを”多数”加えなければいけないため、どんな動きになるか1手1手イメージをすることになります。

課題を作ると、最初はイメージした動きができなかったり、イメージと違う動きになります。

この、課題を作ったときの自分のイメージと、実際に登ったときや登ってもらったときのムーブの違いをたくさん発見し、すり合わせていくことでイメージ通りの動きの課題を作れるようになっていきます。

これによって、課題を作れば作っただけムーブの発見が生まれ、引き出しが多くなるのです。

他人の課題をただ登るだけの場合と、自分で考えながら作った課題を登る場合とでは、ムーブの引き出しの定着に雲泥の差があります。

ムーブの引き出しが多くなれば、同時にオブザべーションもうまくできるようになっていきます。

これらのことから、”自分でも他人でも、登っている姿をより鮮明にイメージできるようになる”ことが課題作りの第一歩となります。

結果、オンサイト能力、クライミング技術、ムーブ解決能力が向上し、セッションがより楽しいものになることで良い友好関係も築くことができるようになるでしょう。

ムーブの引き出しを多くしたいならカンニングはだめ

カンニングするのはせめて悩み抜いたあと

作るにしても登るにしてもムーブが思い浮かばないんだけどって人、いますよね。

メリットの項で前述したように、課題を作るときムーブは自分の頭で考え、ムーブの引き出しを定着させなければいけません。

自分の頭で考える量が多ければ多いほど、ムーブの引き出しは自分のものとして定着します。

限界グレードよりも簡単な課題を登っていて、ムーブが出てこないという人は課題ができないとすぐにカンニングしていませんか?

人に聞いてしまったりしていませんか?

まずは自分で考えてみましょう。

どうしても分からないときに聞いてみてもいいかもしれません。

悩んで悩んで悩み込んだ結果「あ~そういうことか!」となるとムーブの引き出しが増えやすいと、僕は感じます。

課題のムーブのカンニングは、テストのカンニングと同じです。

身に付きません。

これは言わせてください。

カンニングで再登して悔しくないのか?(レジェンドクライマー風)

「rock&snow59(下地に問われるもの)」読んでみてください。

レッドポイントよりもフラッシュのほうが嬉しく、フラッシュよりもオンサイトの方が嬉しい。

カンニングをして登った完登よりも、自分でムーブを組み立てた課題を完登した方が嬉しい。

自分で考えることによる将来的な技術の向上よりも、カンニングによる目先の達成感に心を奪われている。

そうは思いませんか?

面白い課題とは

いざ、課題作りの時に「ムーブをたくさん混ぜ込んで面白くしよう!」と意識するとドツボにはまっていくことがあります。

考えても考えても面白いと思うことができない課題は一定数生まれます。

僕がドツボにはまりそうな時、その課題は捨てます。

たとえ30分以上考えてきた課題であってもです。

序盤から「なにか違うな~」と思いながら作っている課題は大体完成しても「う~ん、、、」となります。

課題作り初心者さんはまずは完成度を気にせず、大量に作ってみてください。

作ったら自分で登ってみたり、人に登ってもらいましょう。

大量に課題を作っていると、自分のイメージと実際の動きの違いやズレがわかってきます。

最初から課題作りがスムーズにできる人はいません。

まずは質より量です。

僕のような一般クライマーは「大量に課題を作らずして、課題作りが上手くなるはずがない」のです。

量がこなせたら質にもこだわっていきましょう。

僕が考える良質な課題

  • 爽快
  • ムーブの種類、量が豊富
  • 秀逸なムーブがでてくる
  • かっこいいと感じる
  • 一手一手のグレード感が均一
  • 適正なグレード感で核心がある
  • 数ミリの誤差で変わる
  • リーチの差がでない
  • 見栄えする
  • テーマやモチーフがある
  • クライマーを成長させる
  • クライマーの輪を広げることができる
  • クライマーを笑顔にさせる

これらの考え方は人によって違うと思います。

課題に対するセンスは、”あなたが今までどんなクライミングをしてきたか”で変わってきます。

課題の質をよくしようと思ったら経験と知識が必要です。

経験は量をこなさなければ積めませんよね。

知識は学ばないと増えません。

僕も今、絶賛経験蓄積中です!これから一生蓄積させていきす。

課題の作り方〜課題の大半はパクリ〜

この項は、この記事の核心。

課題の作り方です。

ぶっちゃけると、今まで僕が作ってきた課題の大半は、どこかの課題のパクりからできています。

恐らく有名セッターさんの課題作りも、基本はそうだと思います。

そして、あなたが作る課題もあなたが経験した課題、見た課題からパクってください。

参考にする課題は、

  • ワールドカップやコンペの課題
  • 外岩の課題
  • 他人が作ったセッション課題
  • ジムで面白いなと思った課題
  • 自分が尊敬している人が作った課題
  • YouTubeやSNSにアップされている課題
  • クライミングDVDで見た課題
  • 雑誌などの写真で見た課題
  • 自分が作った過去の課題

など、他にも参考にできる課題はたくさんあるかと思います。

スムーズな課題作りはこの経験や知識の量だと思っていて、僕の場合はおそらく自分で作った過去の課題の量が一般クライマーより蓄積されております、、、

大部分のパクりに少しのオリジナリティーを含ませて作るのが課題作りのコツですね。

自分が得意なムーブを入れたり、

かっこいいと思うムーブを入れたり、、、

前項で”大量の課題を作ってください”という話をしました。

大量の課題を作っていると、絶対に言われる言葉があります。

それは、「前にもやったことある」です。

課題を大量に作ると、どうしても自分の癖が出てきてしまいます。

この癖を取り除くには、意識することが必要で「あ、このムーブ、この前とおなじだ」と気付いて修正しなければいけません。

少量の課題を作る場合なら、ある程度自分の癖を出してセッターの味を出したほうが良いかもしれませんね。

課題作りの覚悟

ズーン…

たくさん課題を作ると、始めに少し説明したようにムーブの引き出しが増え、オブザベーションが上手くなります。

同時に作った分だけ色々な人が自分の課題をさわるのです。

人はそれぞれ課題に対する感じ方が違い、面白いと感じる人もいればつまらないと感じる人もいます

面白いと感じてくれて、それを言葉にしてくれた時のうれしさはとんでもないです!

セッター唯一のご褒美です。

モチベーションです。

面白かったの一言が聞きたくて僕は作り続けます。

「この課題良かった〜」

「なにこれすげぇ」

最高の瞬間です。

しかし、反対につまらない、不機嫌、クレームなどの負の感情を受け取ってしまった時は悲しくなります。

僕は店員なので、悲しくても作り続けないといけなかったのはとてもよかったと思ってます。

毎年1000課題×トライした人数分の感情を受け取っています。

課題に対しての意見やクレームなら受け止めることができます。

ムーブの引き出しを多くしてもらいたくて、楽しんでもらいたくて、

ムーブをたくさん詰め込んだ課題を僕の性格が悪いなんて言われた時は、、、

( ノД`)…

冗談で言っているだけかもしれませんが、悲しくなりますよねそりゃ!

それでも幸運なことに、若かったせいなのか僕の人柄によるものなのか、よく自分の課題の意見を聞くことができました。

意見やクレームが出たら反省して次の課題に繋げることができてます。

クレームは聞くと少し落ち込みますが、課題作りを上手くしたい場合それが大切だと思っています。

これからもご意見お待ちしております。

セッターの人格の否定にはお気をつけください。

100人中1人でも楽しいと思ってくれる人がいれば、その課題を作った意味はあります。

店員が作る課題は100人中100人を目指さないといけません。

これが難しいのです、、、

課題作りの難しさ

僕が課題を作っている時に難しいと感じるのは、リーチに関してです。

150cmの人と170cmの人が同じ課題を登る場合、どうしてもグレード感は違ってきてしまいます。

150cmの人でも届く課題を作るのはもちろんなのですが、同じグレード感にするのにはかなり考えなくてはいけません。

僕が2週間に一度作り替えている課題は160cm前後の人が気持ちよく登れるように作っています。

おそらく背の高い男性なんかは気持ち悪く感じていると思います。

簡単な課題はどうしても飛ばしてしまうことができてしまいますよね、、、

2週間課題は、できるだけリーチによるグレードの誤差をなくし、満遍なくムーブを入れて、飛ばしてしまえるホールドを少なくしています。

これでもかなり少なくなってきてます。

結果、男性と女性の実力差がなくなっています。

え?あの女性この課題登れちゃったんだ!

ということがよく起きています。

僕の課題やってくれている人、心当たりがありますか?

僕の課題作りのコンセプトが「女性の自信をつける課題」だからです、、、

ハリボテやボリューム(大きいホールド)を使うと、リーチ問題を解消しやすいのですが、セッション用に設定された壁はハリボテやボリュームが少ない傾向にあります。

毎日のセッション課題は量とスピード重視なので課題の質は若干落ちてます。

いつか万人が面白いと思ってくれるパーフェクト課題を10秒くらいで作れるようになりたいです!

課題作りがうまくなるためのロードマップ

この項では、課題を作ったことがあまりない方のために「課題作り楽しい!」と感じることができるまでの最短ロードマップを記したいと思います。

壁を見つけるところから、登らずに作ることができるようになるまでの流れをまとめます!

①まぶし壁を見つける

課題作り最初の一歩は「課題が作りやすいボルダリングジムを見つける」ところから。

課題が作りやすいボルダリングジムとは、

  • ホールドがまぶされている壁がある
  • ホールドがたくさんついている
  • セッション用の課題を記しておける用紙がある
  • セッションがよくおきている
  • 和気あいあいとしている

まずはこのようなクライミングジムを見つけてください。

②初めての課題作り

初めて課題を作る方にアドバイス。

まずは自分が登れそうな、足自由の課題を作ってみてください。

足自由なら経験が浅くてもある程度うまく作れます。

「青いホールドを続けてみよう」でもいいですし、「壁の端から端までの課題を作る」、「ガバのみ」などの軽いコンセプトを決めます。

5〜10手くらい課題がちょうど良いと思います。

核心やムーブは、はじめは考えずに作りましょう。

それを自分で登ってみて、うまくできたと思う課題を誰かに登ってもらうのですが、あまり遠くしすぎると万人が楽しめる課題ではなくなってしまうので、距離感は気をつけてください。

③検証

足自由の課題を作ったら、一課題毎に検証しましょう。

距離は大丈夫か。

一箇所だけグレード違いな難しさがないか。

自分で登ってみて、確認してください。

最初はこれだけでいいです。

④登ってもらう

10課題以上作ったうちの、自分の中でいい出来だと思った課題は誰かに登ってもらいましょう。

課題作り初心者さんの課題を誰かに登ってもらうと、登ったクライマーからは「うーん…」という反応になりやすいです。

最初は微妙な反応をもらう前提で登ってもらってください。

微妙な反応になるということは、それはあなたに課題作りがもっと上手くなる伸びしろがたくさんあるということ。

めげてはいけません。

何がいけなかったのか、どうすればもっと面白くなるのか考えましょう。

もし、好感触な反応があればビギナーズラックか、課題作りの才能ありです。

⑤調整する

自分で登ってみたり、誰かに登ってもらってみて、違和感や微妙だと思ったところは直しましょう。

ホールドを追加したり、減らしたり、変更していきます。

課題作りはトライアンドエラーを繰り返します。

作る→登る→なにか違うと感じる→調整→登る→なにか違うと感じる→調整→

このように検証と調整を繰り返し、課題を作っていきます。

課題作りに慣れている人は、この作業スピードが早くなります。

慣れている人は作業が早いだけで、検証と調整を繰り返す回数は初心者と、さほど変わりません。

課題作りが慣れている人は、やってほしいムーブやこだわりがあるのでむしろ調整の回数は多くなります。

パッと作ってそれを登ってもらうのもセッションとしては楽しいですが、どうせなら仲間や自分のためにより面白い課題を作って登りたいですよね。

⑥ムーブを1つ以上入れてみる

ある程度、課題作りに慣れてきたらムーブを入れてみましょう。

ムーブを入れようと思ったら、足限定の方が作りやすいと思います。

「クロスしなければならない」

「ヒールフックをしないと手が出せない」

「トゥフックをしないといけない」

など、そのムーブでしかいけないような箇所を作ります。

ここでも課題を作ったら検証調整のトライアンドエラーを繰り返します。

⑦自分の苦手なムーブを入れてみる

 ムーブを入れることに慣れてきたら、次は自分の苦手だと思うムーブが入っている課題を作ってみてください。

自分が苦手とする課題を作ることで課題の偏りがなくなり、より網羅的な課題作りができます。

さらに自分の苦手も鍛えることができるので一石二鳥です。

⑧他の課題を真似てみる

課題作りの項で紹介した通り、課題作りとはなにかの課題を真似ることでうまく行くことが多いです。

自分がかっこいいと感じたり、面白いと感じた課題に似通った課題をどんどん作ってください。

このムーブ、やったことないな…と思ったら積極的に取り入れてくださいね。

⑨くどい課題にならないようにする

課題作りのときに気を付けないといけないことは「リーチ」「課題の中のグレード感が統一できてない」「似通った課題を作ってしまうこと」の他に「くどい課題にならないようにする」というものがあります。

”くどい課題”とは簡単に説明すると、単純に長い課題や同じムーブが続く課題です。

このような課題は、クライマーのやる気を削ぎやすく、微妙な評価となります。

⑩セッションしよう

課題作りが上手くなるためには、セッションは欠かせません。

自分の課題をいろんな人に登ってもらうことで、自分が思いつかなかったムーブが出てきたり、自分に足りてないものがよく分かります。

セッションする時、はじめは緊張するかもしれませんが、慣れてくればとても楽しいですよ!

⑪課題の目作りに挑戦する

自分の課題によるセッションをたくさん経験し、課題作りの完成度が上がってきたら、目作りに挑戦してみてください。

目作りとは「登らずに作る課題」です。

一切登らずに課題を作り、調整をせずに誰かに登ってもらうことで、自分のイメージがどこまで正確なのかが分かります。

 この目作りは課題作りに慣れている人でないと、完成度が低くなり良質な課題は一切作れません。

課題作りのコツまとめ

  • 自分に課題作りのセンスがないと思っている人はまず、なにも考えなくていいから100課題くらい適当に作ってみる。
  • 課題作りがしやすい環境に身を置く
  • 普段から自分で考える癖をつける
  • 作ったら誰かに登ってもらう
  • かっこいい、面白いと思える課題を見つける
  • 色々な課題にふれて感性を磨く
  • パクる
  • より鮮明に登っている姿をイメージできるようになる
  • 足自由は課題作りがしやすい
  • 作り始める前に軽くコンセプトを決める
  • 5から10手が平均で、課題がくどくなりにくい
  • リーチを考える
  • 作る→登る→調整のトライアンドエラーが必要
  • 難しく考えすぎない、行き詰まりを感じたら課題を捨てる
  • 登ってもらいたい人を想像しながら作る←僕の中では最重要

クライミングをもっと楽しみたいと思ったら、課題作った方がいいですよ!

ではでは。

ボルダリングの上達には課題を作れ!|課題作りコツまとめ” に対して2件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です