ボルダリングジムの顔。
と言ってもいいのはやはり、課題の質です。
その、課題の質を大きく左右するものは、ホールドのつけ方。
ボルダリングジムのホールドのつけ方には種類があります。
知っていましたか?
ホールドのつき方には大きく分けて2種類あります。
「ラインセット」
と
「まぶしセット」
です。
この二種類のセット方法にはどのような違いがあるのでしょうか。
メリットとデメリットを詳しく説明していきたいと思います。
ラインセット
【諏訪店】今週末のマンスリーSETでは黄色、赤色課題が無くなります❗️
— Edge and Sofa BoulderingPark (@EdgeandSofa) April 2, 2019
あの課題達も4/4(木)までです‼️
怒涛のチャレンジお待ちしております🙌#エッジアンドソファー #クライミング #ボルダリング #ラインセット pic.twitter.com/gbO7uBlQgw
ラインセットというのは一般的に、設定されている課題の分のみ、ホールドがついている壁を指します。
コンペ壁ともいったりしますね。
課題を作りながらホールドを付けていくセット方法で、基本は課題ごとに色やホールドの種類が統一されています。
ホールド替えまでの期間が短いのも特徴です。
ラインセットのメリット
- 大きなホールドが付けやすい
- インスタ映えする
- 課題が分かりやすい
- オブザベがしやすい
- 他のホールドが干渉しにくく登りやすい
- コーディネーションが多い
ラインセットのデメリット
- 課題数が少なく飽きやすい
- 長モノができない
- 自分で課題を作ることができない
- セッションがしにくい
- 小さなホールドが少ない
- セットの効率が悪い
- 壁が傷みやすい
まぶしセット
まぶしセットとはその名の通り”ホールドがまぶされている壁”のことを指します。
まぶし壁、トレーニング壁ともいいますね。
もともとセットされている課題分以外のホールドもついています。
ホールドを付けてから課題を作るセット方法で、色やホールドの種類はバラバラです。
ホールド替えの期間は長く、ある程度は課題が残っているのが特徴です。
なお、まぶしセットで、テープを貼る隙間もなくすくらい超高密度にホールドを詰め込むと「パズルセット」といったりもします。
このパズルセットはホールドを探したり覚えたりするのに、慣れるまで時間がかかりますが、慣れてしまえば強くなれる壁としてとんでもない効果を発揮します。
まぶしセットのメリット
- 課題が無限に作れる
- 長モノができる
- 課題が作りやすい
- 飽きにくい
- セッションしやすい
- セットの効率がいい
- 小さなホールドに強くなる傾向
- 壁が傷みにくい
まぶしセットのデメリット
- 課題が分かりにくい
- オブザべしにくい
- 他のホールドが干渉しやすい
- コーディネーション課題があまりない
- 映えにくい
結局、強くなるのはどっち!?
まぶしセットとラインセット。
結局のところ、どちらが強くなれるのでしょうか…
個人的な意見になりますが、僕はまぶし壁の方が強くなれると思います。
なぜなら僕は、「自分で課題を作れる」ことと、「課題がある程度残ること」、そして「セッションがしやすいこと」にメリットを感じているからです。
岩の課題を目標にしている人にとっては、自分で課題を作ることにより、自分にとっての弱点が鍛えやすいですし、ある程度の期間は課題が残るため、長期目標のためのトレーニングには最適です。
まぶし壁は、保持力や足を丁寧に置く技術なども鍛えやすい壁ですね。
セッションに混じりやすいというメリットは具体的に、強い人と一緒に登ることにより、自分に足りないものや長所が明確になります。
とは言っても、ラインセットでは鍛えられないのか、というとそういうことでもなく、ラインセットにはラインセットの良さがあります。
大きなホールドやハリボテを使って立体的な動き、コーディネーションなどの運動神経トレーニングに向いています。
ラインセットでトレーニングをすると、体幹などのボディが強くなる傾向にあります。
コンペを目標にしている方は、ラインセットのほうがトレーニングになるでしょう。
また、課題の見栄えの面では圧倒的にラインセットの方が映えます。
前述のメリット、デメリットで説明している通り、まぶしセットのメリットはラインセットのデメリットとなり、その逆も然りです。
どちらのセットにもいいところがあり、悪いところがあるのです。
また、好みの問題もあります。
みんなでワイワイセッションがしたいならまぶし壁で登ると良いですし、コンペのような課題が楽しみたいならラインセットで登ると良いでしょう。
これらのことから、まぶしセットの壁、ラインセットの壁、お互いの長所を意識してどちらも登ったほうがより強くなれる。
と、いうのがこの記事の結論です。
ちなみに僕は9割5分まぶし壁で育ちました。
コンペは苦手です。^^;
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