【ボルダリングのモチベーション】飽きずにやる気を高める方法6選

モチベーションが沸かない

ボルダリングが上手くならない…

退屈を感じる

そんな悩みを抱えていませんか?

これは誰もが一度は経験するものです。

実際、中級者以上のクライマーの多くが同じ悩みを抱えることがあり、このように感じる人は「対処法を知らない」だけなのです。

例えば、モチベーションが下がった時、このようなことをしていませんか?

「モチベを上げるためにシューズを買ってみた」

「モチベを上げるために簡単な課題をたくさん登ってみる」

「モチベを上げるために筋トレしてみる」

「モチベが下がったからコーチや師匠に言われたトレーニングをしている」

「モチベが下がったから目標を作ってみた」

これらはすべて効果が低いか、逆効果です。

そこでこの記事では、モチベーションを改善する6つの具体的な方法をご紹介します。

モチベーションが下がることなく、15年クライミングを楽しんできた僕がアドバイスさせていただきます。

この記事を読めば、あなたも「モチベーションが下がった」という悩みが解消され、再び楽しくクライミングに挑戦することができるはずです。

10分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください!

目次

ボルダリングのモチベーションが低下する理由

モチベーションが低下する理由は大きく分けて3つあります。

モチベーションの低下理由
  • 理想とのギャップ
  • 刺激不足
  • 思わぬ中断

これらは総じて、クライミングをするための集中力が切れている状態です。

集中力が切れることで、退屈を感じたり、別の行動に気をとられてしまい、モチベーションが下がるのです。

勉強中にスマホを見てしまうと、それ以降は勉強に集中できなくなる、あの現象と同じと言えるでしょう。

1、理想とのギャップ

中級者以上の、ある程度スキルが身についたクライマーが危険です。

なぜなら、求めているスキルに自分の成長スピードがついて来ない場合に退屈を感じ、モチベーションが下がりやすいからです。

要するに、「これくらいはそろそろできてもいいじゃないか」という、理想とのギャップでモチベーションの低下が起きると言えます。

クライミングのスキルが上がっている時こそ、初心者の頃と同じトレーニングでは成長できなくなります。

初心者の頃は登れば登るだけ、技術も力もスポンジのように吸収できます。

しかし、ある程度登る技術が身につくと、それ以上の技術の習得レベルが格段に上がります。

これを知っているだけで、理想と成長スピードのギャップに対応することができるようになります。

2、刺激不足

どのような場面であれ、難易度が易しいと人は退屈になります。

例えば車の運転中にスマホを見てしまうのは、長年の運転で慣れが生じて退屈になり、集中力が切れているからです。

初心者の時の運転や、普段ATを運転している人がMT車を運転する時は、集中できますよね。

この例のように、課題が易しかったり、単純なものほど、退屈を感じます。

課題に退屈を感じると、集中力の低下が起き、モチベーションを保てなくなるのです。

他には、「なんであんなに楽しかったんだろう」「あんなに頑張っていたのに最近は…」と感じることがあります。

このように、クライミングの意味を見失っている場合にも、モチベーションの低下が起こります

さらに、他人に言われてから行うトレーニングは自律性を失い、自分にとってのクライミングの価値を見失ってしまいます。

このように、受動的なトレーニングは刺激が減り、モチベーションの低下が起きます。

自分から教えを乞うた場合には能動的トレーニングとなるため、これに該当しません。

3、思わぬ中断

怪我や故障によるクライミングの中断や後退は、強制的に集中を削がれ、モチベーションを低下させます

さらに、環境の変化による、ルーティンの消滅、頻度の低下などはモチベーションを下げることがあります。

例えば、転職や進学によるコミュニティの変化は、集中できる環境を作りにくく退屈を感じやすいと言えます。

モチベーションが下がる人は○○が足りない

まず、言いたいことはモチベーションが下がる人は【工夫】が足りないということです。

「強かったのに最近見ない人」や「一緒に楽しんでたのにやめてしまった人」はいませんか?

このように、どんなクライマーでもモチベーションの低下は起き、クライミングから離れてしまうことがあります。

モチベーションを保ちながら続けている人と、モチベーションが保てず続けられなかった人の違いは【工夫】にあります。

「モチベーションを保つ工夫」は意識的にやっている人もいれば、無意識にできている人もいます。

もう一度言います。

モチベーションが下がったから退屈になってしまうのではありません。

誰もが退屈を感じます。

しかし、退屈に対する対処や工夫次第でモチベーションを維持することができるのです。

モチベーションが上がったら登るという愚策

「モチベーションが上がったらまた登ろう」と決めることは愚策です。

何もしない場合、上がることはないと思ったほうがよいでしょう。

退屈から逃げるとモチベーションは下がっていきます。

クライミングを続けたい場合、「退屈を感じないための環境を作り、行動する」ことが大切になってきます。

要するに、クライミング以外のことに気をとられにくい生活や、気が散らないような練習をすれば集中力の維持ができるようになります。

退屈から逃げず、退屈と向き合うことが大切なのです。

具体的な方法を次の項でお伝えします。

モチベーションを保つためにできる具体策7選

  • 自分の欲求を再確認する
  • 具体化する
  • 適度な難易度の選択
  • コミュニティを作る
  • 失敗と恥と苦痛を目的にする
  • 自分から行動する

①自分の欲求を再確認する

他人の意見や常識にとらわれず、自分の欲求を再確認しましょう

「ムーブの解決が楽しい」「仲間とワイワイするのが楽しい」「筋トレのため」「モテたい」「健康維持」なんでもよいです。

「自分の欲求が分からない…」、「考えてもなんであんなに楽しかったのか思い出せない」

このように感じる人は日々の忙しさや、同じ行動の繰り返しのせいでクライミングの意味を見失っている可能性があります。

同じ行動を繰り返すと、同じ思考を繰り返しがちになります。

いつもと違う行動や、普段行かない場所に1人で行き、内省の時間を設けましょう。

②具体化する

自分の欲求の再確認をしたら、次は具体化です。

「具体的な目標設定をする」「具体的な行動計画を作る」と退屈を感じにくくなります

例えば、「3級を登る」という目標設定だけだと具体性が足りません。

「○○の3級を登るためにまずは、あの課題とあの課題を3日以内にバラす」のような具体的な目標設定と行動計画をしてみましょう。

(※バラす→途中パートのみ練習し成功させる)

目標設定や計画は進捗状況に応じて細かく変化させなくてはいけません。

さらに、具体化の中に、次の項で説明する「適度な難易度の選択」を組み込みます。

③適度な難易度の選択

普段のトレーニングでの集中力を持続させるための、この項目が大変重要です。

課題を選ぶ能力が高いほど、クライミングが上達しやすいと言えます。

課題を選ぶときは、簡単すぎず、難しすぎないものを選んでください。

具体的に中級者以上のクライマーは、1日かけてバラシが終わり、2~4日かけて完登できるような課題をたくさん選びましょう。

1日で終わってしまう課題は難易度が少し簡単です。

逆に5日以上かかる課題は難しすぎるため、退屈を感じやすくなります。

④コミュニティを作る

一緒に楽しく登れる仲間や、アドバイスを貰えるような関係を築きましょう。

仲間と登る時間が増えれば、退屈するタイミングを減らすことが可能です。

さらに、モチベーションが高い人の隣にいると自分もモチベーションが上がった経験はありませんか?

他人の頑張りは伝染します

できるだけモチベーションの高い人と行動してください。

あなたのモチベーションは、一緒に登る仲間に左右されるのです。

⑤失敗と恥と苦痛を目的にする

〇回で課題を登り切ろう!かっこよく登ろう!と決めて登る人。

できなくても体が辛くなるまでトライしよう!〇回落ちるまでトライし続けよう!と決めて登る人。

どちらのクライマーの方がモチベーションが上がると思いますか?

どちらもモチベ―ションは上がるかもしれませんが、後者の方がモチベーションが上がります。

これは、精神的、肉体的な苦痛を感じることで、生存本能が刺激されるからです。

人間は危険や恥、苦しみを感じる時に一番集中できるのです。

さらに、自分の意志で決めた苦しみに耐え抜いた時、「あの時はこれだけ苦しくても大丈夫だった。次はもっとつらくても耐えることができる」という最強の耐性がつきます。

失敗や恥から逃げてしまうと、上記の最強の耐性を手に入れることができません。

「苦しみや恥は避けるべき恐怖」ではなく、「取り組むべき試練」と考えることでモチベーションを保つことができるのです。

⑥自分から行動する

能動的に行動するとモチベーションが上がりやすいことは、「内発的動機づけの研究」(※)でも明らかにされています。

受け身で行動すると、外からの報酬や評価に頼りがちになり、「やらされている」という感覚が強まり、やる気が低下しやすくなります。

逆に、自分から積極的に行動すれば、自分で決めているという感覚が強まり、内側から湧き出るやる気が高まります

特に、最初の一歩がモチベーションを上げる大きなきっかけになります。

小さな行動を始めることで、その活動自体に楽しさを感じ、自然とやる気が湧いてきます。

行動を続けることで成功体験や満足感が生まれ、それが次の行動を後押しします。

たとえば、「今日は簡単な課題だけやってみよう」と決め、その達成感が次の挑戦への意欲を引き出します。

この「小さな一歩」を踏み出すことが、モチベーションを高め続けるカギです。

前項でお伝えした「自分から失敗と恥を耐えに行く」というのも、能動的要素です。

まとめ

ボルダリングのモチベーションが低下する主な理由は、以下の3つです。

  1. 理想とのギャップ: スキルがある程度身についた中級者以上は、自分の成長スピードと理想とのギャップに悩むことがあります。成長が停滞すると、退屈やモチベーションの低下を感じやすくなります。初心者時代のように単純なトレーニングでは成長できないため、スキル向上のために新たな挑戦や工夫が必要です。
  2. 刺激不足: 難易度が低い課題や単調なトレーニングは退屈を招き、集中力を削ぎます。クライミングにおけるモチベーション維持には、適度な難易度の課題や新しい挑戦が重要です。自分のクライミングの意味を見失わないためにも、自発的なトレーニングと新しい目標設定が役立ちます。
  3. 思わぬ中断: 怪我や環境の変化によるクライミングの中断は、モチベーションを低下させる要因です。ルーティンが崩れると集中力が切れやすく、モチベーションが下がります。

これらの問題に対処するためには、以下の具体策が有効です。

  • 自分の欲求を再確認する: クライミングの楽しさや目的を再認識し、自分の動機を明確にする。
  • 具体的な目標設定: 明確な目標と行動計画を立て、退屈を感じにくくする。
  • 適度な難易度の選択: 適切な難易度の課題を選び、挑戦的で興味を引く内容にする。
  • コミュニティを作る: モチベーションの高い仲間とともにクライミングを楽しむ。
  • 失敗や苦痛を目的にする: 精神的・肉体的な挑戦を意識的に取り入れ、耐性を育む。
  • 自分から行動する: 自発的に行動し、小さな成功体験を積むことでモチベーションを高める。

モチベーションが低下するのは誰にでもあることですが、これらの工夫を取り入れることで、集中力を保ち、クライミングを楽しく続けることができます。

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