ジム用に、足裏感覚がつかみやすくて快適に履ける柔らかいシューズを探していました。
柔らかく、ヒールには適度なサポートがあり、トゥフックがかかり、長時間履けるシューズ。
その条件で探した結果ヒットしたのはアンパラレルの「UP-MOCC(アップモック)」でした。
足技を磨きたい人や、長時間のセッションでも快適に登りたい方にはぴったりの一足です。
- 足使いが上手くなりたい
- シューズの性能に頼りたくない
- 履きやすいシューズがいい
- トゥフックの性能重視!
このシューズを一言で言うと
「技術が身につくオールマイティーシューズ」
です。
このシューズはお気に入りでジムで2年間愛用しています。
当ブログは、どのメーカーともタイアップしておらず、宣伝の依頼も受けていません。そのため、忖度やしがらみのない(利益もない)フラットな視点で、正直なレビューができるのが特徴です。
\意外と楽しい!世界で流行りのボルダーボール!/
「アンパラレル アップモック」とはこんなシューズ
アップモックは、アメリカ発「アンパラレル」の快適性と自由度の高いスリップオンモデルです。
履くほど足型に馴染む北米産プレミアムレザーを採用し、VDラバートゥパッチで抜群のトゥフック力を発揮。
ヒール形状&スリングショットが土踏まずまで包み込むフィット感を実現します。
RHラバー+ソフトミッドソールは繊細な足使いを支え、ジムから外岩まで幅広く活躍する万能シューズです。
「アンパラレル アップモック」の特徴
公式サイトより抜粋
快適性が高く癖がない、自由度が高いスリップオンシューズ
・履きこむごとに足型に馴染む北米産プレミアムレザーをアッパーに採用
・汎用性が高く踵から土踏まずまでフィット感に優れるヒール形状&スリングショット
・トウフック用ラバーパッチ(VDラバーパッチ)の採用
・剛性とフリクションのバランスに優れるRHラバー採用
シンプルなスリップオンシューズに求めらる機能を高次元でそなえたUPモックは、快適な着用感と自由度の高さがもたらす汎用性から、インドアからアウトドアまで幅広いクライミングに対応します。履きこむごとに足型になじむ北米産プレミアムレザーアッパーには、トウフック用に圧倒的なフリクションを発揮するVDラバーの大型パッチを採用し優れたトウフック性能を発揮。適度な剛性のヒールカップと土踏まずをしっかりとサポートするスリングショットは素晴らしいフィット感をもたらします。ソフトなミッドソールと、剛性とフリクションのバランスに優れるRHラバーアウトソールの組み合わせは、クライマーの意思を素直に足先に伝え、繊細で多彩なフットワークを可能にします。
CLIMBER’S REVIEW
濱田 健介
シンプルイズベスト!特化しているところはないものの、逆に言えば何でもできるということ。使いこなせなければ最強のオールラウンドシューズ。この靴で岩を登るだけでかっこいい。
\シューズの臭いが気になる方にオススメ!/
実際に自分が履いてみたレビュー
この記事を書いた人
ぶちょー(クライミング飛鳥店長)
15歳からクライミングをはじめ、現在30歳。
趣味は読書やカメラ。
【登ってきた主な課題】
最高RP 四段+(V13) 5.13d
ハイドラ(四段+) フルチャージ(四段) Ammagamma (V13)Midnight Lightning(V8)などなど
リキッドフィンガー 5.13d

- ミウラー EUR38 裸足ジャスト 10年以上愛用
- コブラ
- パイソン
- フューチュラ
- ソリューション EUR39
- インスティンクトVS EUR40 ジャスト
- フューリアS EU40 ジャスト 5年以上愛用
- アグロ US8 ジャスト 5年以上愛用
- フリーレンジプロ US8.5 ゆとりあり
- VXI US9 ゆとり大
- JET7
- フラッグシップLV US8 きつめ
- VIM US8.5
- レグルスLV US8.5 ジャスト
- スープアップ US8.5 ゆとりあり
- アップモックUS7 ジャスト 1年愛用
- シャーマンプロ US8.5
- ゼニストプロ US9 靴下
- STAY US8 靴下ジャスト
- DRONE2.0LV US8 靴下
- DRONE CS US8.5 靴下
- D2.ONE US8 靴下
- SHARKⅢ US8 靴下
- REDLINESTRAP US8.5 靴下
- UP⁻FLOAT US8 靴下
僕の足形は、わりと細身で甲が低い足形をしています。
体重は58㎏です。
靴下を履かない場合、ハーフサイズ下げます。
ファーストインプレッション

アップモックの第一印象は、シンプルなフラットスリッパというデザインで、見た目にもクセがないと感じました。
足入れはとてもスムーズで、フィット感も抜群です。
ただし、登ってみるとはじめはラバーが硬く、最初はハング系の課題で足が滑るような感覚がありました。
とくに掻きこみ系の課題を登るのに適した柔らかさになるまで少し時間がかかる印象です。
フィット感・快適さ
アップモックは細身な見た目ながら、履いていくうちにしっかりと足に馴染み、幅広や甲高の方でも快適にフィットします。
日本人の足型に合いやすく、圧迫感や痛みを感じにくい作りです。
つま先の形状も極端に攻めすぎておらず、指先が押し込まれるような感覚もありません。
さらに、フラットな構造で足への負担が少なく、長時間の使用でも快適さが持続します。
フリクション性能
アップモックは、使い始めはラバーがやや硬めで、岩場でのエッジングに向いている印象です。
しかし、使い込んで「ぐにゃぐにゃ」になってくると、スメア性能が格段に向上します。
特に木ボテやスラブでは、足裏全体で押さえる感覚が得やすく、ラバーの粘りとソールの柔らかさが壁にしっかり食いついてくれます。
そのため、安心して体重を預けることができ、安定した登りが可能です。
新品時は粒ホールドへのエッジング性能が際立ち、柔らかくなってからはジムでのスメアや繊細な足使いに強みを発揮するシューズです。
エッジング性能
アップモックのエッジング性能は、新品時はソールに硬さがあり、小さなフットホールドでも安定して立ち込めます。
ホールドに負けずに踏み込める感覚があり、岩場でも信頼できる性能です。
ただし、使い込んで柔らかくなると、指先への負担が増え、小さなホールドでは痛みを感じやすくなる点には注意が必要です。
掻きこみに関しては、ダウントゥではないため自動的な引き込みは期待できませんが、その分、自分の足の力でしっかり掻きこむ必要があり、トレーニングには最適です。
履き続けることで足裏感覚の向上し、掻きこみやすくなるシューズです。
トゥフック・ヒールフック

アップモックのトゥフック性能は非常に優れており、フラットかつ柔らかい構造に加え、トゥパッチのラバーがしっかり効くため、足先をかけたときの安定感があります。
特に柔軟性が高く、トゥフックを多用する課題でも安心して使えます。
ラバーコートのリソールを施せば、さらに強力な武器になるでしょう。
ヒールフックに関しても「スリッパなのに思ったより脱げない」という驚きがあり、フィット感と安定性の高さに満足しています。
ただし、小さなエッジにかけるような場面では、たまに脱げる感覚もあるため注意が必要です。
それでも全体的に信頼できるフック性能を備えた一足です。
まとめ
アップモックは、新品と履き込んだ状態でまったく異なる性能を見せる“二面性”を持つシューズです。
新品時はソールに適度な硬さがあり、岩場や小さなエッジへの立ち込みにも強く、精度の高いエッジングが可能です。
一方、履き込むことで柔らかさが増し、足裏感覚が格段に向上。
スメアやトゥフックの性能が一気に引き出され、繊細なフットワークにもしっかり応えてくれます。
形状はフラットでクセがなく、足に馴染みやすいため、幅広・甲高など多様な足型にも対応可能。
痛みや圧迫感が出にくく、長時間の使用でも快適です。
ダウントゥではない分、自動で掻き込むサポートは少ないですが、だからこそ足の使い方や力の入れ方を自然に学べるシューズでもあります。
快適に履きたい初心者、足技を磨きたい中級者、ぐにゃぐにゃシューズを求める上級者にそれぞれオススメできます。
こんな人におすすめ(履きこんだ場合)
カテゴリー | 該当 | 該当タイプの特徴例 |
---|---|---|
使用シーン | ジムメイン | |
外岩で使いたい | ||
両方で使える万能型 | ||
おすすめ傾斜 | 緩傾斜に強い(スラブ垂壁) | |
強傾斜に強い | ||
レベル別 | 初心者向け(履き心地重視) | |
中級者向け(技術に応える設計) | ||
上級者向け(高性能特化) | ||
足型との相性 | 幅広・甲高の人におすすめ | |
細身・低めの足型向け | ||
標準的な足型向け | ||
シューズタイプ | スリッパ(脱ぎ履き簡単) | |
一本ベルクロ(ある程度の密着) | ||
二本ベルクロ(先端の剛性) | ||
レースアップ(フィット感重視) | ||
足入れのしやすさ | 1or2枚舌で脱ぎ履きしやすい | |
ストレッチ素材でスムーズに履ける | ||
コスパ | 安い | |
性能の割に価格が安い | ||
ハイスペックに見合った価格 | ||
軽さ | 軽量で足さばきがしやすい | |
適度な重さで安定感あり | ||
ラバーの特徴 | フリクション重視(スラブ・ボテに強い) | |
エッジング重視(小さなホールドに強い) | ||
バランスがとれたシューズ | ||
ムーブへの適性 | ヒールがしやすい | |
トゥフックがしやすい | ||
掻き込みが得意 | ||
スメアしやすい | ||
履き替えスタイル | 1足でなんでもこなしたい人向け | |
使い分けたい人向け | ||
長時間使用 | 長時間履いても快適な設計 | |
短時間集中型・勝負用 | ||
デザインの好み | シンプル/目立ちすぎない | |
カラーリング重視・個性派 | ||
環境への配慮 | サステナブル素材や製法にこだわりたい方 | |
耐久性 | 剥がれにくく型崩れしにくい構造 |
コメント