【MADROCK】DRONE(ドローン)LV2.0のレビュー|高性能エッジングシューズ

MADROCK DRONE2.0

今回はMADROCKの「DRONE LV2.0」を岩場で使うために買ってみたのでレビューしていこうと思います。

エッジにヒールがかからない…

価格が安くて高性能なシューズはないのかな?

岩場向けの硬いダウントゥシューズが欲しい!

そんな疑問や要望にお応えするシューズが「DRONE2.0」です。

DRONEはこんなシューズ
  • 剛性高め
  • 特殊なヒール形状
  • ソール一体型

一文でこのシューズの感想をまとめると「岩場向きエッジングヒール最強シューズ」です。

期待以上に性能が良かったので記事にします。

侮るべからず、マッドロックです。

目次

MADROCK DRONE(ドローン)2.0の性能

遂に3Dモールディングテクノロジーを全面に導入したエポックメイキングとなるシューズが誕生!

マッドロックが長年研ぎ澄ませてきた技術を注ぎ込んだ集大成のシューズです。2002年、私たちは3D成型パーツを駆使した最初のシューズを発表しました。私たちにとって、それはクライミング・シューズの未来でした。更なるフィット、パフォーマンスの向上、長寿命の実現を、立体成型パーツを駆使する事で可能になると信じてようやく到達しました。

高いフリクション性能、耐久性、程よい硬度を持つサイエンスフリクションラバー3.0を使った圧縮成型(3Dモールディング)のトゥーボックスとヒールカップをコンビネーション。つま先から踵まで、全てを立体成型ラバーで包まれています。

ソールとランド、ヒールのラバーパートに継ぎ目がなく、連続した立体形状で足型にピッタリとフィットし、極上の履き心地と足裏感覚、最上のパワー伝達を可能にします。

また従来のドローンから細部にわたって見直しが行われ、パフォーマンスが大幅に向上すると同時に、よりサスティナブルなアイテムへと生まれ変わったのも大きなポイントです。

サンダンスアウトドアーズ サイト内より抜粋

ドローン2.0のスペック

  • アッパー素材:Syn Flex
  • フィックス:ベルクロ&シングルストラップ
  • ソールラバー:Science Friction 3.0
  • ヒール&ランドラバー:Science Friction R2
  • ミッドソール(シャンク):1.8mmポリカーボネートミッドソール(コンケーブ構造)

ドローンの特徴​​​​​​

【MADROCK DRONE LV 2.0】は、精度の高いエッジングと多様なクライミングテクニックをサポートするシューズです。

ダウントゥー形状の立体的なコンケーブミッドソールにより、小さなホールドにしっかり足を乗せ、攻撃的なかき込みが可能です。

さらに、前後がセパレートされた柔軟な構造により、垂壁やスラブでのスメアリングにも対応します。

独自開発の「サイエンスフリクション3.0」ラバーを使用し、強力なフリクション性能を発揮。

硬さと柔軟さのバランスが取れているため、繊細なエッジングも可能です。

ヒールやトゥ部分には高性能な「サイエンスフリクションR2」を採用し、ヒールフックやトゥフックも強力にサポートします。

シューズは足のアーチを引き上げ、フィット感を高める「アーチフレックス・デザイン」を採用し、足からのパワーを逃さずホールドに伝えます。

ヒールカップは立体成型で、パワーロスなくヒールフックを安定させ、細かいエッジングも可能です。

また、3Dトゥーカップは耐久性とフィット感に優れ、アウトドアやコンペティションでも高いパフォーマンスを発揮。

足が細い方や女性、ジュニア向けのローボリュームバージョンも用意されています。

初期ドローンとの比較

  • モールディングテクノロジー構造により耐久性が50%向上
  • 製造に関わる廃材やエネルギーを20%削減し更にサスティナブルに!
  • 一体の3Dパーツにより縫い目を削減し継ぎ目のないラバーパートで剥がれや違和感を解消
  • アッパーのフッキングエリアを拡大
  • よりアグレッシブなコンケーブソールに進化!
  • 全面立体化することでフィットが向上し不快感を更に軽減

サイエンスフリクション3.0ラバーとは

初期のマドロック・ラバーフォーミュラの発売から数年後に開発された新しいサイエンスフリクション3.0コンパウンドは、マッドロック・ブランドにとって特別なマイルストーンとなりました。

米国での徹底的な研究と新しい製造工程を経て、この新しいフォーミュラは、これまでのラバー性能とは明らかに異なる特性を持っています。サイエンスフリクション3.0は、これまでのどのコンパウンドよりも耐久性に優れ、様々な環境においても高いフリクション性能を実現しています。この最適なバランスは、新しい配合により高められたコンパウンドの引き裂き強度と形状記憶力を高めることでした。そのユニークな特性と比類のないパフォーマンスにより得られるメリットは、各シューズ全体の性能を引き上げています。新しいサイエンスフリクション3.0ラバーは、シンプルなソールラバーだけでなく、立体成型によるフッキングヒールカップや3Dコンケーブソールなどのシューズコンポーネントや、すべてのロックシューズのパーツに使用されています。

サンダンスアウトドアーズ サイト内より抜粋


MADROCK DRONE(ドローン)2.0を履いてみてレビュー

今僕がトライしている課題が、エッジにヒールをかける課題なのですが、スポルティバ「ミウラー」のヒールが剥がれてしまいました。

他のシューズでもトライしたところ、そちらも同じようにヒールのソールが剥がれてしまい、新しく岩場で使うシューズを探していました。

そこで、新しく購入するシューズの条件はこうでした。

  • 剛性がありエッジングの性能が高いこと
  • ヒールの性能が高いこと
  • 価格が安いこと

できれば慣れているミウラーを購入したかったのですが、ヒールカップがすぐに壊れるかもしれないと思うとコスパ悪すぎるので他のシューズを検討しました。

そこで候補に浮上してきたのがレグルス、DRONEでした。

僕のクライミングシューズ遍歴
  • ミウラー EUR38 裸足ジャスト 10年以上愛用
  • コブラ
  • パイソン
  • フューチュラ
  • ソリューション EUR39
  • インスティンクトVS EUR40 ジャスト 
  • フューリアS EU40 ジャスト 5年以上愛用
  • アグロ US8 ジャスト 5年以上愛用
  • フリーレンジプロ US8.5 ゆとりあり
  • VXI US9 ゆとり大
  • JET7
  • フラッグシップLV US8 きつめ
  • VIM US8.5
  • レグルスLV US8.5 ジャスト
  • スープアップ US8.5 ゆとりあり
  • アップモックUS7 ジャスト
  • シャーマンプロ US8.5
  • ゼニストプロ US9 靴下 
  • STAY US8 靴下ジャスト
  • DRONE US8.5 靴下

僕の足形は、わりと細身で甲が低い足形をしています。体重は58㎏です。

足入れ

ドローンの足入れはまずまずでした。

足を入れてつま先でシューズの中を掻いていき、よいしょ!とかかとをねじ込むと入ります。

開口部はゴム素材になっていますが、するりとは入りません。

足が入れば快適で、程よい圧迫感を感じます。

痛いところなし。

ちなみに僕はドローンLV(ローボリューム)なので、青いドローンに比べて細く薄い作りになっています。

甲が高かったり、幅広の方は青いドローンを選びましょう。

エッジング、スメアリング性能

シューズ購入の検討を重ね、候補はレグルスかドローンに絞りました。

レグルスには剛性がありエッジングが高性能ですが、ソールの特性上、だんだん柔らかくなってしまうのが懸念点です。

さらに、ヒールの性能自体、僕が登ろうとしている課題のホールドとは合わなそうなため、今回は見送りました。

それに比べてドローンはソールの軟性が変わりにくく、岩場で使い続けても性能変わらないかも!と思い購入。

また、実際履いてみた感想は、ミウラーと同程度のかなりの剛性を感じます

ドローンは、現在のクライミングシューズのトレンドとは対極なコンセプトで、エッジングが得意です。

しかし、土踏まず部分にはある程度の柔らかさがあり、スラブの立ちこみやスメアにも対応できるシューズです。

さらに、足先の形状がシャンクによって形付けられているため、掻きこみの性能も高いです。

ヒールフックの性能

マッドロックと言えばこの特殊ヒールですね。

見るからにエッジにかかる形状をしています。

実際履いてみて、小さなエッジホールドにヒールフックをしてみました。

なんとびっくり、何も考えなくてもヒールフックが効く。

今まではヒールをかけようともしなかったホールドでも難なくかかりました

これには本当に驚きました。

効きすぎて膝が痛い…

ヒールカップ自体に剛性もあり、シューズにサポートされている感がありました。

トゥフックの性能

トゥフックの性能はやはりまずまず。

ダウントゥしていて剛性のあるシューズは仕方ないことです。

しかし、剛性のあるシューズの中では劣っているどころか、上位に入る性能を発揮しています。

それは、ドローンのソールが粘り系のソールなのか、ある程度まではフリクションで耐えてくれるからです。

もちろんミウラーよりはかかります。

インスティンクトVSと同程度です。

価格が安い

このシューズ、なんと¥20,900!

このシューズのセールスポイントで最も強力なものは、価格ではないでしょうか。

クライミングシューズの値上げが著しい中、ハイエンドモデルにもかかわらずこの価格…

この性能でこの価格はかなりコスパがよいです。

僕はそう感じています。

残念なところ

このシューズ一番のネガティブ要素は、リソールができないことです。

ソールが一体ものになっているおかげで、ソールとランドの剥がれが無くなるという利点がある他、パワーロスが減ることで性能の引き上げにもなっています。

しかし、そのせいでリソールができません。

僕のようにいろいろなシューズを履きたい人は問題ありませんが、ソールの減りが早い人には低コスパです。

まとめ

ドローンの足入れはスムーズではありませんが、履けば快適で、程よい圧迫感があります。

エッジング性能は高く、剛性があるため岩場でも安定したパフォーマンスを発揮します。

さらに、柔軟な土踏まず部分によりスラブやスメアリングにも対応。

ヒールフックは非常に強力で、小さなエッジにも簡単にかかります。

一方、トゥフックは剛性のあるシューズとしてはまずまずの性能ですが、フリクションが効いて高いレベルでサポート。

価格は¥20,900とコスパが良いですが、リソールできない点が唯一の欠点です。

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