やらない理由を探す天才

「〇〇だから、また今度でいいや」

なにかと理由をつけて先のばし…

あなたは、”やらない理由を探す天才”になってませんか?

あなたは今、山を登っています。

頂上に着くと、とても美しい景色が待っていることで有名な山です。

登っていく途中、険しい岩峰や雨風に打たれることで疲弊していきます。

靴底ははがれ、濡れたザックは重さが増していく中、頂上はまだ見えません。

あなたは思います。「こんなにも大変だなんて誰も教えてくれなかった!」

ここであなたは①登り続ける、②引き返す、③立ち止まる、を選択できます。

何を選びますか?

あなたが登り続ける理由は疲弊したいからでも、雨に打たれたいからでもありません。

「美しい景色を見たい」「いままで頑張ってきたから報われたい」「達成感を得たい」から登り続けるのです。

あなたが頑張るのは、頑張りたいからでも辛い思いをするためでもなく、目標にたどり着きたいから頑張っているのです。

不快ゾーン

僕たちが行動できない理由のひとつとして「不快ゾーンを本能が避けたがっているから」というものがあります。

これから説明していきます。

さて、僕は昔の記事で「上達には4段階の成長レベルがある」ということを説明しました。

「4段階の成長レベル」とは

①無意識無能(知らない、できない)

②有意識無能(わかっているけどできない)不快

③有意識有能(考えるとできる)不快

④無意識有能(考えなくてもできる)

これらを指し、クライミングで例えるならば

①無意識無能の状態は、シューズの土踏まずは使わない、腕を曲げっぱなしにしないなどの基本的なことも知らない状態です。(知らない、できない)

②有意識無能の状態とは、上記のことをスタッフや経験者に聞き、実践するけどできない状態。(わかってはいるけどできない)

③有意識有能の状態、これは教えてもらったことを実践し、できるようになった状態。(考えるとできる)

④無意識有能の状態は、教えてもらったことを他の課題でも意識せずにできるようになった状態です。(考えなくてもできる)

この成長レベルには”不快ゾーン”と”気持ちいいゾーン”があります。

「②わかっているけどできない」と「③考えるとできる」は不快ゾーン。

うまくできなかったり、できない自分があらわになるため、もやもやします。

「教えてもらったのにできない」「イメージはできるのに登れない」と感じ、辛く恥ずかしい経験をします。

逆に「①知らない、できない」「④考えなくてもできる」は気持ちいいゾーンとなります。

不快ゾーンの回避

人間の本能は「変化に恐怖を感じ、楽をする」ようにできています。

前項で説明した、①無意識無能の状態(知らないできない)は気持ちがよく、その状態にとどまり、変化をおそれます。

②有意識無能の状態、③有意識有能の状態は「うまくいかない」ことによる「恥ずかしさ」や「もやもや」を感じる不快ゾーンとなります。

この②と③の不快ゾーンは記事のはじめでお話した、山登りの例えでいうところの”険しい岩峰や雨風、おそってくるトラブル”のことを指します。

僕たちは悲しいことに、①無意識無能(知らないできない)、気持ちいいゾーンに戻ろうとする特性をもっています。

つまり、気持ちのよい状態(山を登らずに家でごろごろするなど)を知っているため、「べつに頑張る必要ないんじゃない?」という考えに引きずられます。

さて、②と③の辛く険しく上達するための期間である、不快ゾーンを回避しようとするとどうなるでしょうか。

②と③の不快ゾーンを経験しない人、逃げ続ける人は重要な変化を起こすことができません。

”険しい岩峰の登り方”も”雨風のしのぎ方”も知ることができず、”道中の自然の偉大さ”にも気づかず、あまつさえ”頂上の美しい景色”も見ることができないのです。

ここで話しておかなければならないことは、「不快ゾーンの中にも興奮を感じたり、小さなよろこびを感じさせてくれる場面もある」ということ。

”登り方が少しうまくなったことによるよろこび”や、”道中に眺めた景色の興奮”は登りはじめた人だけが経験できます。

僕たちが起こす変化は常にリスクを含み、自分の中の変化に対するおそれと向き合わなければいけません。

”美しい景色が見たい”と思ったとき、”テレビの画面の中の景色”で満足しないでください。

僕たちが何かを達成しようと目標を立てたとき、やらなければいけないことは”不快ゾーンの回避”ではありません。

本当のやるべきことは、いかにうまく不快ゾーンをこなしていくかを考え、目標を目指す動機をつよめ、小さなよろこびを積み重ねることです。

”自分の力量にあった登山道で登る計画を立て”、”頂上の景色を鮮明に想像し”、”咲いている花の美しさや空の青さ、風の気持ちよさに目を向ける”ことで頂上にたどり着いたときの感動が増していくのです。

それには、テレビの画面の中の景色とはくらべものにはならない価値があります。

やらない理由を探す天才

僕たちの心はやらない理由を探すのがとてもうまいです。

「今は忙しいから…」「とても疲れているから…」「寒いから…」

心の奥底では「やらなければいけない」と感じているにもかかわらず、ほとんどの人はそれを無視しています。

しかしそれは、やらなければいけないことに価値がないということではなく、ただ単に”行動していないだけ”なのです。

クライミングで例えるならば、

あなたには苦手と感じるルートがあります。

そのルートを克服することで、一段階も二段階も強くなれる気がしています。

しかし、「まだ早い」「今日は疲れているから」「時間がないから」という考えを持ち、そのルートに取りかかりません。

そのルートを練習することににたくさんの価値があるとわかっていながら、です。

これらをただの言い訳だと明確にするためには、自分に問います。

「上達したいか、このままでいいのか」と。

ほとんどの人は「上達したい」と答えますよね。

では、どうして行動できないのでしょうか。

それは僕も含め、ほとんどの人が”やらない理由を探す天才”だからです。

「できない」「まだ早い」という言い訳は、僕たちが頭の中で考えているというだけで、実際は大半のことが行動に起こせます。

そして、僕たちが思い浮かべる「やらないための言い訳」に流されてしまうのはなぜでしょうか。

前項で説明した「変化をきらい、らくな方に戻ろうとする本能」の力により、言い訳に説得力をもたせているのです。

この、星の数ほど思い浮かんでくる言い訳の対処法、行動するための方法はあります。

僕は「言い訳なんかするな!」なんてことは言いません。

なぜなら、僕も”やらない理由を探す天才”だからです。

~言い訳に流されないようにする方法~

  • 言い訳が頭に浮かんだら「これは言い訳だ」と言葉で発する。
  • 言い訳を認める。「自分は疲れていて行動できないという考えをもっている
  • 行動しなかった場合の最悪の想定をする。
  • やりたいこと、目標をもう一度思い浮かべる
  • 行動しようと思ったら、言い訳を思い浮かべる前に「1234GO!」で歩きだす。

極端な言い方ですが、言い訳が思い浮かぶから行動できないのではなく、行動が遅いから言い訳が頭をよぎるのです。

言い訳を思い浮かべる前に行動するコツ。

それは、「宣言しておく」こと。

宣言する相手は誰でもよく、SNSでつぶやいても構いません。

誰かに見られていると感じると、言い訳がしにくくなるはずです。

次に、「自分にできる最小の一歩で踏み出してしまう」こと。

”勉強やりたくないな…明日にしようか…”そんな考えがよぎったら

「1問だけやっておこう」

こう考えてみてください。

「ノートだけ出しておこう」

これでも構いません。

最小の一歩さえ踏み出すことができれば、その後は想像以上に踏み出しやすい二歩目になるでしょう。

二歩目以降、最初に感じていた”面倒だ”という思考が、かなり弱くなってることに気づくはずです。

一歩前へ

 

疲れた、寝たい、食べたい、遊びたい、やりたくない。

あなたにもたくさんのやらない理由があるかもしれません。

しかし、いま一度考えてみてください。

あなたが、行動したいと思っている理由、目標、目的を。

そして、行動をおこすことで目標以外にも得られるものがある、ということも思い出してください。

山の頂上で美しい景色をながめるためには、自分にあった計画を立て、道中の楽しみを見つけ、一歩ずつ登っていかなければいけません。

あなたが頂上を目指すとき、最初の関門は起きて布団から出るところかもしれません、家の扉を開けるところかもしれません。

こんなところでつまずくのかよって思うこともあるでしょう。

どんなにその山について学んだとしても、歩き出せばつまずかない人なんていません。

何百回と転びます。

しかし、あなたの目標に大きな価値を感じているとしたら、何百回でも立ち上がれるはずです。

「千里の道も一歩からはじまる」のです。

価値ある目標を達成するために、まずは一歩目を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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