初、四段を登れてから早2ヶ月…
御岳で「タナトフォビア」四段-を登ることができた。
御岳、トラバースボルダーの最奥にある「タナトフォビア」はルーフの外側から始め「ネクロフォビア」にリンクする、御岳では珍しいルーフ課題である。
核心は中間部の遠い一手であり、全体的にフィジカルが問われる。
核心の遠い一手が決まれば、あとは体のヨレとの戦い。
ルーフを抜けたら、脆い上部をトップアウト。
トップアウトは高さと脆さに危険を感じるため、マントル返してすぐに降りる人も多い。
もしトップアウトするならば、上部は慎重にいかないといけない。
課題の内容的には、どっかぶりの持ちやすいホールドをつないでいく課題なので、ジムでルーフが得意な人は簡単に感じるはず。
簡単と言ってもそれなりの体幹は必要だし、僕も核心の一手には苦労した。
この記事は、その記録。
雨予報
前日、天気予報を見ると、御岳は午後からの雨マーク…
行くか行かないかギリギリまで考えた結果、行くことに。
タナトフォビア、練習しに行こーっていう軽い気持ちで、飛鳥の営業後に風呂も入らず御岳へ。
神戸の時と同じように午前1時、道の駅に到着。
![](https://www.climbing-aska.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/01/道の駅八王子.jpg)
この時、気温5℃。
寒い…
歯を磨いてなかったため、トイレにて歯磨き。
凍える笑
くぅ〜!
口と手がキンキンに冷えたところで車に戻る。
寝袋2枚にくるまり、就寝。
朝6時起床。
7時半まで車の中でウトウトし、意を決して寝袋から出る。
途中のコンビニで朝ごはん昼ごはんを買い、御岳に車を走らせる。
昼はあさりご飯とザバス。
御岳の駐車場
![](https://www.climbing-aska.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/01/PicsArt_01-10-11.43.34.jpg)
駐車場がある区間は通り抜けはできないが、トポに載っている御岳の駐車場は全て使える。
交通整理している方にひと声かけて駐車場まで。
寒山寺に駐車場は、下流側から入り、下流側から出る。
御岳トンネル近くの駐車場は、上流側から入り、上流側から出る。
発電所から歩かなくても大丈夫。
ちなみに遊歩道は忍者岩からロッキーボルダーまでの通り抜けはできない。(トラロープが張られている)
腹筋ローラー300回
御岳に行く前々日、腹筋ローラー300回(膝コロ)という奇行。
案の定、次の日の朝には腹筋が爆発しかけている。
なのにフル体幹課題を登りに行くっていう…
僕はタナトをなめている。
腹筋ローラーをしたのが5日。
6日はレスト。
7日に御岳でタナト。
筋肉痛は9日(3日間)まで続いた。
もはや怪我。
追い込みすぎた。
筋肉痛のまま岩場に着いてしまった。
タナトフォビア
車で起きたときからわかっていた。
”腹筋が痛い”
最初から、腹筋がしぼりカスの状態でトライ。
腹筋の状態とは裏腹に、「ネクロフォビア」にリンクするところまではすぐにばらせた。
ネクロフォビアに繋げるところまでで2級くらい。
そこからネクロフォビア三段に繋げる。
だから、ネクロフォビアを登ったことがある人にとっては登りやすい四段だろう。
ネクロフォビアを思い出すまでに一時間ほど使う。
最初はネクロが一手もできなくて焦ったが、コツと足と手の位置が分かったのと、体が温まったことでなんとかばらせた。
しかし、どうしても核心は足がきれる…
うーん…
腹筋!!
痛い!!
足がきれると、下のマットに足をこすってしまうのと、力を無駄に使うことになるため、できるだけ足は残しておきたい。
その後、トイレ休憩をはさみつつトライを続ける。
しっかり体が回復したら出発。
12時くらいに繋げトライ3回目で無事登れた。
登れたトライも核心で足がきれた。
きれるだろうとは思っていたので、落ち着いてムーブをこなした。
前に、ネクロフォビアを登ったときはオブザベしていなかったこともあり、気持ちが負けてトップアウトせずに降りてしまった。
その時に「次、タナトを登るときまでに、もっと気持ちを強くして絶対にトップアウトする」と、密かに心に決めていた。
今回はそのこともあり、脆い上部をしっかりオブザベしていた。
冷えた手を首で温め、慎重にトップアウト。
岩はやっぱり脆い感じだったので結構緊張した。
フィジカル全開で登っていった後に、脆い上部をこなすピリッとしたアクセントがついていてグッドな課題だった。
いいトライができたと思う。
これからは岩に行く前は、腹筋ローラーほどほどにしよう。
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