【限界突破!】クライマーがメンタルブロックを外して成長する方法

あなたは自分の限界を決めつけてしまっていませんか?

私にはあんなに難しそうな課題できっこない…

僕にはこの課題はまだ早い…

自分の限界を決めて、その限界を超えたことはできるだけやらない、トライしない。

このように限界を決めて立ち止まってしまうことを「メンタルブロック」「マインドブロック」と言います。

これはある意味、通常運転で普通な考え方です。

なぜなら、僕たちにはリスクを回避するという原始的な本能が備わっているから

自分の今いる居心地のよい場所、縄張りの外には危険な敵がいるという原始的本能を遺伝子レベルで忘れていないのです。

しかし、クライミングが上達したいと感じた時、このメンタルブロックは少し邪魔なものになります。

メンタルブロックを感じている方が「できるかもしれない!」「頑張ってみよう!」と思えるようになって欲しいと願い、この記事を書きました。

この記事の内容
  • メンタルブロックはどうして起こるのか
  • メンタルブロック解除方法

この記事を書いた人

ぶちょー(クライミング飛鳥店長)

15歳からクライミングをはじめ、現在29歳。
趣味は読書やカメラ。
【登ってきた主な課題】
最高RP 四段 5.13d フルチャージ(四段) Midnight Lightning(V8)などなど

メンタルブロックを解除することで、より楽しいクライミングができるようになりますよ!

目次

メンタルブロックはどうして起こるのか

メンタルブロック

メンタルブロックが起こる理由は冒頭でも述べた通り、「リスクを回避する」本能があるからです。

クライマーのリスクとしてまず出てくるものは、”落ちて怪我をする恐怖”があります。

これは身体的なリスクですね。

さらに、”落ちたことによる恥ずかしさ”や”できないことに対する恥ずかしさ”など、自分の心が傷つくのを回避しようとします。

こちらは精神的リスクとなります。

僕たちクライマーは”怪我を回避する”といった危機管理能力の習得は必須事項です。

死や大けがにつながるクライミングは、深い集中、体と心のコントロール、多くの経験が必要になり、リスクを把握しリスクを極力減らすための努力をするべきなのです。

しかし、安全をある程度確保されているジム内で過度なメンタルブロックが働いてしまうと、それは上達の妨げとなり、あなたが本来手に入れることのできた楽しみが奪われてしまいます。

クライマーは怪我などの身体的リスクは、大変慎重に向き合うべきです。

しかし、恥ずかしさなどの精神的リスクからくるマインドブロックは解除していかなければいけません。

メンタルブロックがかかっているクライマー
  • もっと強くなってから…
  • この課題は好きじゃない…
  • 歳だから…
  • リーチが足りない…
  • 運動音痴だから…

難しそうに見える課題を目の前にしたとき、このような考えが浮かぶ方は精神的メンタルブロックがかかっています。

メンタルブロックは歳を重ねれば重ねるだけ外し方が上手くなっていくと言われています。

それは経験からくるもので、大概の精神的リスクはリスクになりえないことを人生の中で学習するためです。

反対に、年齢が若い子供たちはメンタルブロックが外しにくく、成長を妨げてしまうことがあります。

子供たちの成長は、精神的なブロックをいかに解除してあげることができるかが肝心なのです。

さて、ここまでメンタルブロックがかかってしまう理由を説明してきました。

次はメンタルブロックを解除する方法を説明していきますね。

メンタルブロックを解除する方法

メンタルブロックの解除

メンタルブロックは自分の安全な場所から出ていこうとする時に起こります。

例えば「なにか嫌なことが起きてしまう」「恥ずかしい思いをしてしまう」など、これから起こるリスクを回避しようとします。

しかし、”リスクを回避し続けることもまたリスクである”ということを知っておいてください。

「できる課題ばかりをやっていたら登る課題が無くなってしまった」

「一緒に登っていた人たちが強くなってしまい、セッションできなくなってしまった」

このように、クライミングの楽しさを半減させる要因になってしまいます。

安全だと思っていた場所に立ち止まることは、決していいことだけではないですよね。

解除する方法は、大きく分けて2つ。

自分の安全地帯から少しずつ出てみて、安全地帯を拡大していくこと。

メンタルブロックを外した人を真似ること。

安全地帯を拡大する

安全地帯

メンタルブロックは安全地帯を少しだけ出てみることで和らげることができます。

例えばリンク物の課題というものがあります。

リンク物の課題とは「課題と課題をつなげたより難しい課題」のことを指します。

1級というグレードにメンタルブロックがかかっている場合、自分ができている2級を探してみて下さい。

自分が登れた2級に数手付け足します。

できれば2級と2級をつなげたいです。

これはもう、確実に1級になりますよね。

このように自分がすでにできていて、フィジカル的には準備が整っている課題に、少し手数を付け足した課題をトライすることで、心の余裕を作ります。

これが、安全地帯から一歩出てみる方法です。

安全地帯=登れた2級

一歩出てみる=ちょっと手数を付け足す

メンタルブロックを外した人を真似る

真似をする

できるだけ同じ性別、自分に近い身長、体重、年齢のクライマーを参考にトレーニングしましょう。

体格も身長も違う自分よりも優れた人は、雲の上の存在になってしまいます。

それに比べ、自分と同じような境遇で自分よりも強いクライマーは、あなたに足りない部分をより鮮明に感じることができるはずです。

要するに「あの人、自分とあまり変わらないな」と感じると、自分にもできる気がしてくるということです。

自分にもできる気がしてくると、ちょっとコツを聞いてみたり、同じような課題に挑戦しようと思えます。

自分に似ている境遇で、メンタルブロックを先に解除しているクライマーを観察したり助力してもらうことが、自分のメンタルブロックを解除する2つ目の方法です。

その他にもこのような解除方法があります。

メンタルブロック解除方法
  • 地道な努力をする
  • リンク物の課題をトライする
  • セッションで難しい課題にトライする
  • 同じ体格、性別、年齢の人と登る
  • 上級者を真似る
  • 登りたいと思った理由を探す

メンタルブロックを解除すると

メンタルブロックが解除できると

メンタルブロックがかかることは決して悪いことではありません。

自分に訪れる危険を察知した結果なのですから。

あなたの危機管理能力は高いと言えます。

しかし、過度なメンタルブロック、、、というより自分の成長を妨げてしまうような思い込みは、ジムで楽しく登るためには邪魔になってしまうことがあります。

「自分には絶対できない」

「あの人はもともと強いから…」

この考え方では少し勿体ないのではないでしょうか。

あなたは自分が思っているより、もっとたくさんの課題、もっと難しい課題が登れますよ。

メンタルブロックの解除は、あなたの本来のパフォーマンスを引き出し、クライミングを今よりもっと楽しくすることができます。

メンタルブロックがかかっていて、解除したいと思った時は以下のことを思い出してくださいね。

「別の方法はないのか」

「工夫して登れないか」

「完璧にできなければいけないのか」

「今すぐ登れなければいけないのか」

「落ちた時は本当に恥ずかしいのか」

「失敗から学べないのか」

「受け入れてくれる人たちはいないか」

「トライしなかったことによる損はないか」

「楽を選んで本当に満足できるのか」

「何のために登るのか」

この記事も参考にしてみて下さいね。

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