どうも!
ぶちょーです。
今回は前回の補足的な記事になります。
ある本を読んだのでそれを参考にこの記事を書いていきたいと思います。
ある本というのはこちら
心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール サーシャ・バイン著 高見浩訳(飛鳥新社)
著者はテニスで有名な大坂なおみ選手を世界ランク1位に導いたヘッドコーチです。
本の要約
この本は心を強くする方法を50個の項目に分け、
メンタルを強く保つ方法からプレッシャーやストレスに打ち勝つ方法、
感情のコントロール方法などを
大坂なおみ選手やセリーナ・ウィリアムズ選手のコーチングを元に綴っています。
メンタルを強くする自己啓発的な内容の中に
コート内でのコーチと選手の心情や、試合中のやり取りでの実際にしたアドバイスなども書いてあります。
スラスラと読めてしまう構成となっていました。
僕はその中から、クライミングにも通ずるであろうことをまとめていきたいと思います。
サーシャも言った〜自信〜
前回の記事で
普段から「できない」「無理」という言葉を発し続けていると
自分に暗示をかけてしまう危険性を説明しました。
サーシャは反対に
「自分はできる」と何度も繰り返せば、脳もそれを信じるようになる。
という説明をしています。
自信をつけるには
「これだけ練習したから大丈夫。できることは全てやった」
と思えるまでの努力も必要。
ということも説明しています。
大坂なおみ選手がオフシーズンの時、サーシャは
私のつとめは、なおみのメンタルを前向きの状態に導いて、やる気を引き出すことにあった。(中略)トレーニングの成果をひたすら強調した。なおみをいい気分にさせて自信を抱かせる
このように、メンタルがプラスの方向に向くようにコーチングしてます。
サーシャも言った〜呼吸〜
試合中のテニスプレイヤーのメンタルコントロールは数秒間しかないことが多いらしく、
著者はその数秒間で深呼吸をすることを薦めています。
深呼吸は不安に対処できる方法の中で、一番簡単で手っ取り早く、
気持ちをリセットする時は浅い呼吸を繰り返すとよいと説いてます。
サーシャも言った〜目標〜
前回、目標には2種類あるという話をしました。
自分がどれだけ実行したか、内容と努力と自分の成長に目を向ける「課題目標」と
成績や数字、成果などの結果に目を向ける「自我目標」です。
課題目標は結果がでた時に
これでよかったのか、自分の能力をさらに伸ばすにはこれからどうすればよいのか
を考えることができるのに対して
自我目標は思い通りの結果がでなかった時に
恥ずかしい…怒られる…
こんなに頑張ったのにこれしか報酬がない…
など、結果だけをみて嫌になってしまうことがあります。
なおみをひたすら衝き動かしていたのはお金ではなかった。(中略)もちろん、生きていくうえで、お金は絶対に欠かせない。けれども、ただリッチになることだけをモチベーションの上位に置くと、どんな決断もお金に左右されてしまう。それはかえって成功の妨げになるのだ。
設定すべき目標はお金や成績に目を向ける「自我目標」ではなく、
自分の努力や成長に目を向ける「課題目標」なのです。
サーシャも言った〜プレッシャー〜
なおみと組んだ当初から、私は口をすっぱくして言ってきた。
「もしプレッシャーを感じなくなったら、それはもう周囲の誰からも期待されなくなったせいなんだ、つまり、君はもう人生の負け組に入ってしまったんだよ」
僕には想像もできないような大きなプレッシャーを感じているであろう大坂なおみ選手。
そのプレッシャーとうまく付き合えているのはこのコーチあってのものだと思います。
プレッシャーを敵ではなく、味方として捉え、楽しもうとした時にメンタルは一変します。
前回の記事で説明したとおり、プレッシャーとうまく付き合うには
プレッシャーを感じていることを一旦受け止め、
客観的に「いま緊張しているんだな」と理解します。
この本の著者はその先、
プレッシャーを感じるということは自分が有能な証であり、
多くのことを期待されるような「人生の勝者」なのだと考えるべき
という言い方をしていました。
サーシャから学ぶ〜ストレス〜
不安やストレスを和らげるものとして
ゲンかつぎやルーティーンを薦めています。
ラグビーの五郎丸選手のルーティーンは特に有名ですし
試合前に決まった音楽を聞くアスリートも少なくありません。
以前うまくいったときのちょっとした癖を繰り返すと、成功体験が甦り、何度も再現される効果も期待できる。
さらに大きなストレスにさらされた時、大切なものは、
自分のモチベーションの出どころをもう一度顧みることです。
著者は以下の技術でストレスは消えると説きます。
本来の自分を忘れずに、自分らしく行動すればいい。
まず、自分がなぜ、それをやっているのか思い出す。
そして、自分の得意なスタイルで勝負すると決断する。無理に背伸びをしたり、自分を偽ったりせずに、最良の自分で押し通すのである。
心が乱れた時は自分らしさを出すことで実力が発揮できるのです。
サーシャから学ぶ〜コーチング〜
ジム店員の僕としてはこの本から学べることは結構ありました。
もし僕が教わる側であったとしたら、頭でっかちな知識だけの人からではなく
実力と知識を兼ね備え、適度に気づかせてくれる人に教わりたいです。
質問はコーチングの最良の方法なのである。何かを「上から目線」で講釈するよりも、相手になにか問いかけて、相手に考えさせる。
その結果、相手が正しい答えにたどり着けば、これほど素晴らしいことはない。
自分で「気づく」ことは、手取り足取り教えてもらうときに比べて
何倍も記憶に定着します。
教える時に大切なのは
「相手に気づいてもらうこと」
なのです。
もう一つ、
教わりたいと思う人に、尊敬できるかどうかはありますよね。
尊敬してない人に何か言われたとしても一つも頭に入らないと思います。
敬意ではなく恐怖で支配している人間は、心からの信頼など得られるはずがない。
尊敬されるためには
自分が敬意に値する人間であることを態度で示すことも重要だ。何かを人に説くときは、それをまず自分で実行しなければならない。
まずを相手を尊敬し、それ相応の努力も重ねなければいけませんね。
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