皆さんはボルダリング、「つまらない…」って感じたことありますか?
今回はちょっと悲しい記事。
「ボルダリングがつまらないと感じたら」
というテーマです。
僕は”万人にクライミングが楽しいと感じてほしい”と思いながら店員をしております。
子供も大人も、男も女も関係なく楽しめるスポーツ。
それなのに「つまらない」と感じてしまったら、それはあなたに原因があるわけではありません。
ジム側の責任です。
それを踏まえた上で記事にしていきます。
「つまらなかったなぁ…もう行くのやめようかな…」
ちょっと待って下さい!!!
クライミング(ボルダリング)は面白いですよ!
初心者がボルダリングをやめてしまう理由
壁を登りたい…
ボルダリングしてみたい…
そう思ったとしても、ボルダリングジムの扉を開くまでにも”見えない壁”を乗り越えなければならないのです。
自分にボルダリングはできるのか…
ジムの中で浮いてしまわないか…
ジムの扉を初めて開く時は、緊張しますよね。
緊張や不安という壁。
それを乗り越えて、さらに本物の壁を登る。
修行のようです…
しかし、いざジムの中に入ってしまえば意外と楽しめてしまうもの。
その中、まれに「つまらない」と感じてしまう方がいるのも事実です。
いまから「つまらない」と感じてしまうパターンと解決法を紹介していきます。
やめる理由①ボルダリングの楽しさを知らずに終わったパターン
完全にジム側の責任です。
基本的にボルダリングジムには、初心者の方が楽しめる課題が存在します。
あーでもない、こーでもないと登り方を工夫し、自らの体一つでゴールする。
単純に見えて実は奥が深い”ボルダリング”。
どんなに簡単な課題でも、ゴールをつかんだ瞬間というのは楽しく、嬉しいものです。
しかし!
ボルダリングの楽しさというものは、「ゴールをつかんだ時」だけには限りません。
「次のホールドをつかむために、どうやって体を動かしたらいいのか考え、自分にとっての正解を引き当てる」
これも楽しいです。
「ジムで仲良くなった人たちとおしゃべり」
これも楽しい。
「登る、という行為」
それだけでもめちゃくちゃ楽しいと感じる方もいます。
「今までできなかったことができるようになる」
それだけで楽しく、嬉しいのです。
「ボルダリング一回目」というのは緊張や慣れてないことにより、本当の楽しさを感じる前に疲れてしまうことが多いです。
”できないことができるようになる”
ボルダリングの1番の魅力だと言ってもいいそれは、しっかり体を休ませてたのちに行く「ボルダリング2回目」に体感します。
何ヶ月もあけてしまうと忘れていますので、3日〜1週間ほど体を休めたらすぐに登りに行くのをオススメします。
ある程度、体の動きや雰囲気、ルールに慣れてくるであろう「ボルダリング2回目」でハマった方は多いのではないでしょうか。
やめる理由②痛くてやめたパターン
ボルダリングは特性上、痛みをともないます。
どんなに気をつけていようとも、小さい怪我からは逃れられません
指が痛い、足が痛い。ぶつけた、擦った、捻った。
来年で経験年数10年目になる僕は、もうとっくに慣れてしまいました。
しかし、初心者の方には衝撃だと思います。
まず、初めての人が頑張ると起こるのは指の皮がめくれる現象です。
指や足にできるタコ、どんどん増えていく生傷。
さらには、とんでもない筋肉痛。
これらはあなたが頑張って上達しようとしている証拠です。
痛くてやめてしまうのは勿体ありません。
痛み損です。
僕はそう思います。
もし、登っている最中に傷ができてしまった時、そこで諦めないでください。
傷は頑張っている証ですから。
「傷の原因の課題は登ってやる!」
と闘志を燃やしてください。
それだけ傷つきながら頑張って登れた課題はとっても嬉しいと思いますよ!
⚠怪我をしないのが1番です。くれぐれも”大怪我”はしてはいけませんよ?⚠
やめる理由③怖くてやめたパターン
壁が高い!上から降りれない!怖い!危ない!
と感じてやめてしまう方もいます。
登っていて怖いと思ったら、別に途中で降りちゃっても大丈夫です。
恥ずかしいことなんてないです。降りる技術も必要ですから。
登る技術はあっても、降りる技術をおろそかにする方は多いんですよ。
少しずつ降りる高さをあげていくなどして、慣らしていきましょう。
回数を重ねれば、ある程度は慣れます。
店員に相談して、ゴールが低い課題を作ってもらうのもありです。
(クライミング飛鳥なら僕が作ります)
ボルダリングは登る技術ばかりに目が行きがちですが、実は同じくらい降りる技術、落ちる技術も必要なのです。
なにせすべての課題、登ったら降りなければならないのですから。
降りる、落ちる技術は、また別の記事にしたいと思います。
クライミングは登る技術だけでなく、降りる技術、着地する技術、危険を察知できる能力も鍛えましょう。
— クライミング飛鳥 (@climbing_aska) November 19, 2019
大切なのは、怪我をしないこと!!#クライミング飛鳥#クライムダウン pic.twitter.com/JZMssn0ao8
やめる理由④筋肉痛がひどくてやめたパターン
初心者の悩みはたくさんありますが、その中の一つはこれでしょう。
「筋肉痛がひどい」
特に、運動をあまりしてこなかった方がボルダリングをすると翌日、翌々日は筋肉痛です。
筋肉痛は皆が経験します。
全員です。
僕も昔に経験しました。
(今も筋肉痛になる)
初めてボルダリングした後の筋肉痛は、大変辛い。分かります。
回数を重ねれば、筋肉痛はだんだんと落ち着きます。
筋肉の修復には、タンパク質が必要です。
登った後は、肉や卵などの高タンパク食を摂取しましょう。
できれば登る前も、プロテインやBCAAなどを飲んでおくと良いでしょう。
登る前にご飯を食べてしまうと、体が重くなり良いパフォーマンスがでません。
話を戻して筋肉痛についてですが、筋肉痛になる頻度はだんだんと減少していきます。
僕は、筋肉痛になったら「あ〜痛いなぁ、やだなぁ…」
と思うのではなく「やった!!筋肉痛きた!!」
と思います。
筋肉痛は頑張った証であり、強くなる前兆ですから。
筋肉痛は筋肉が喜んでいる証拠なのです。笑(脳筋)
筋肉痛についての記事はこちら↓
「[予防と回復と疑問]筋肉痛をどうにかしたい!」
やめる理由⑤上達を感じなくてやめてしまったパターン
ボルダリングを初めて、1回、2回、3回…
うまくなっている気がしないなぁ…
なんて方、いますか?
もう少しだけクライミング(ボルダリング)、続けてみて下さい。
どんなに運動神経のない人でも、少しずつコツがつかめてくるはずです。
クライミングは初日から難しい課題を登れる方が稀にいます。
しかし、殆どの人はある程度の日数クライミングを続けないと、コツがつかめません。
(初日からある程度の動きができる人は、他のスポーツ経験者に多い)
というより、頻度にもよりますが、半年かけて上達させるつもりのほうがいいです。
クライミングうまくなろう!と思っても数日ではあまり感じません。
半年、続けてみてください。
半年続ければ効果はでます。
クライミングのコツ、動き方が分かるようになればそこからどんどん楽しくなってきますよ!
やめる理由⑥雰囲気が悪くてやめたパターン
ジムに入って登っていたら、感じ悪いお客さんに絡まれた。
店員の態度が悪かった。
子供がたくさんいて危なかった。
そんなジムに入ってしまうと、クライミングに集中できません。
クライミングに集中できないジムは、いいジムではないですよね…
飛鳥もできるだけクライマーが集中できるように努めております。
雰囲気が悪いと思ったら、思い切って店員に相談してください。
それができなそうなら、ジムを変えてしまうのもありだと思います。
やめる理由⑦常連さんとの差を感じすぎてやめたパターン
登りに行ったら、ゴリゴリの常連さん達が集まってワイワイ登っていた…
明らかに自分とは違う体型…
場違いなんじゃないか…?
そう感じる方もいることでしょう。
しかし、常連さんの多くはきっと、最初からそんな体ではないはずです。
ヒョロヒョロだったかもしれませんし、ブヨブヨしていたかもしれません。
誰にでも「初心者の時期」というものはあります。
こんな自分が…という気持ちは分かります。
僕もヒョロヒョロクライマーですから…
僕は頑張って続けているうちに、
あれ?ヒョロヒョロしてたほうが実は有利なんじゃないか?
ということに気づき、続けることができました。
初見で諦めず、少し続けてみてください。
最初は、話せる人や仲のよい人がいないため気まずいかもしれません。
続けているうちに、教えたり教えられたりすることで話せる人が増えていきます。
一緒に話したり、登れる仲間ができると、居心地はとたんに良くなります。
クライミングは続けることで、自分の居場所が見つかるはず。
続けることが大切です。
やめる理由⑧時間が空きすぎて忘れてるパターン
次にこれです。
クライミングジムに行って、一回目と二回目に時間が空いてしまった時。
初心者の方は、一回目でクライミングの動きにほんの少し慣れます。
そこから1ヶ月、2ヶ月、時間が空いてしまうと、どう動けばよいのかを忘れてしまいます。
動き方を忘れてしまえば、一回目と変わりません。
2回目はできるだけ早くクライミングジムに行きましょう。
そして、前回できなかったところをもう一度チャレンジしてみてください。
きっと、手応えが良くなっていますよ。
一番最初、上達を感じるコツは
”休んで疲れがとれたら、できるだけ早くクライミングジムを訪れる”
です。
やめる理由⑨筋肉の足りなさを実感し、筋トレに励んでいるパターン
一回目でクライミングをやめてしまう方の中に多いのがこの理由。
「力足りないんで、筋トレしてから出直してきます!」
(もう来ない)
勘違いです。
他のスポーツに当てはめて考えてください。
サッカー、足を鍛えれば上手くなりますか?
バスケットボール、腕を鍛えればできるようになるんですか?
なりません。
クライミングができないのはなぜか。
続けないからです。
この記事で何度も言っているように、普通は数日でそれなりの動きにはなることはありません。
クライミング(ボルダリング)のコツは身につかないのです。
何度も何度もトライし、手のタコが潰れるのを経験し、少しずつ精度を高めていくことでキレイに動けるようになります。
”力をつければ登れるようになる”という考えは少し違います。
力も必要ですがそれ以上に技術も必要で、使えない筋肉はただの重り。
僕はそう思います。
クライミングが上手くなりたいなら、クライミングをするのが1番です。
中級者、上級者がボルダリングをやめてしまう理由
ある程度、ボルダリングを続けている中級者や上級者の方もやめてしまうことがあります。
この方たちは一度やめても、またやり始めるとすぐもとの実力に戻れます。
クライミングの動き方(技術)も身についているのが理由の一つ。
2つ目の理由は、一度ついていた筋肉はもとに戻りやすいのです。
「マッスルメモリー」いうみたいですよ!
一年やめていても、また登り始めれば半年以内にもとに戻ります。
(しっかり登りこめば)
…と、いうことでクライミングをもう一度始めてみようと思っている方に朗報でした。
あとは、やめてしまう理由をあげていきたいと思います。
やめる理由①環境の変化
まず社会人になるタイミングでボルダリングをやめてしまう方がいます。
学生から社会人になり、忙しくなりボルダリングから遠ざかる…
部活であんなに頑張ったのに…
ちょっともったいないです。
僕も社会人一年目、研修期間ほとんどボルダリングができず、そのままやめてもおかしくない状況でした。
しかし、同じ部活仲間が社会人になっても続けていたのです。
そのおかげで、僕も続けよう!もう少し頑張ろう!と思うことができました。
その友人には感謝してます。
ちなみにその友人もクライミングをまだ続けています。
環境の変化はそれだけではなく、転勤や結婚、育児など一旦やめざるおえない状況はあります。
クライミングを諦めず、いつかまたしっかり登りたいと思うのであれば、月に一回でも空いた時間に登ってください。
全く登らないよりはいいはずです。
やめる理由②他の趣味が見つかる
ボルダリング以外の、もっと楽しい趣味が見つかってしまったのならしょうがないです。
また、ボルダリングに戻ってきてくれると嬉しいです。
他のスポーツで身につけたものを、ボルダリングに活かすのもありですからね。
やめる理由③怪我
怪我でやめてしまう方も少なからずいると思います。
怪我を抱えながらクライミングをして、不幸せになってしまうのならやめてしまった方がいいです。
ですが、少しでも希望があり、クライミングを続けられる可能性があるなら僕は応援します。
やめる理由④上達の停滞を感じて
だんだん登るのが嫌になってくるのは、自分の実力が落ちたと感じながら登っているときや、全く成長が感じられないときだと思います。
上達の停滞は「プラトー」「スランプ」といい、誰にでも訪れるとされています。
そのことについて詳しくまとめた記事がありますので、ぜひ。
「上達してない…スランプとプラトーの原因と対策」
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